不要になった真珠のアクセサリーを売りたい!
「でも全然手入れをしていなかったから、変色してしまっている…」そんな経験はありませんか?
難しいと思われがちな真珠のお手入れですが、コツをつかめば、見る見るうちにキレイに早変わり。
今回は真珠のお手入れと保管方法についてご紹介します。
目次
真珠はデリケートな宝石
モース硬度という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
モース硬度とは、鉱物に対する硬さの基準になっているもので、硬さのレベルとして1から10までが定められています。
代表的なものを挙げると、ルビーとサファイアの硬度は9、水晶は7です。
比べて、真珠のモース硬度は「3~4(2.5~3と紹介されている場合もあります)」とされていて、比較的やわらかい宝石であることが分かります。
また真珠の主成分は、変質しやすい炭酸カルシウムやタンパク質のため、化学変化を起こしやすいという特徴があります。
このように、真珠は他の宝石よりやわらかくて化学変化を起こしやすい分、お手入れの際は気をつける必要があります。
それでは、真珠のお手入れについて具体的に見ていきましょう。
真珠に付着した汚れはやさしく拭き取る
軽い汚れであれば、乾いたやわらかい布でやさしく拭くだけでもキレイになります。
しかし、手のあぶらや汗、化粧品の付着には気をつけましょう。
真珠の主成分の1つである炭酸カルシウムは、皮脂や汗、化粧品に含まれる油分や酸に弱いという特徴があります。
真珠のアクセサリーをつけた後は、そのままにせずこまめに汚れを拭き取りましょう。
ひどい汚れへの対処法
やわらかい布で乾拭きしても取れない汚れが真珠に付着してしまった場合は、自分で無理に汚れを落とそうとせず、真珠専門店でクリーニングする方法も視野に入れましょう。
水洗いや水拭きを試してみても良いかもしれませんが、水洗い・水拭き後にしっかり乾拭きをして自然乾燥させないと真珠の美しさが損なわれてしまう可能性もあるので、十分注意してください。
真珠の保管の鉄則は、紫外線と湿度に注意すること
せっかく真珠を手入れしても、雑な保管方法では輝きが失われてしまいます。
では、どのように保管すれば良いのでしょうか。
真珠の保管において気をつけるべきことを2点お伝えします。
1. 紫外線~真珠も日焼けする?~
人間の皮膚が紫外線を浴び続けると、さまざまな影響が出てきます。
真珠もそれと同じです。
紫外線によって真珠に含まれるタンパク質が変性を起こし、カルシウムの結晶に影響を及ぼすことで、退色や変色してしまうことがあります。
2. 湿度~真珠は枯れたり膨張したりする?~
真珠は過度な乾燥や湿気を好みません。
また、湿度が極端に低い状態と高い状態を繰り返すと、脆くなってしまうという性質を持っています。
一度乾燥させてしまうと、回復させるのは難しいかもしれません。
追って水分を吸収した際には、膨張して亀裂が入る危険性もあるので、湿度には十分気をつけましょう。
真珠が喜ぶ保管方法
真珠を保管する際は、太陽光はもちろん、蛍光灯の光も避けましょう。
また、「湿度調整剤」を桐箱のジュエリーボックスに入れておくと効果的です。
桐には、周囲が乾燥した際に自らが持っている水分で乾燥を防止する性質があります。
一方で、湿度の上昇を感じ取ると湿気を吸収してくれるので、真珠の保管にはぴったりです。
また、真珠はモース硬度が低い宝石のため、ダイヤモンドやルビーなど、モース硬度が高い宝石と一緒に保管すると、触れ合った際に傷がつく恐れがあります。
真珠は他の宝石と一緒に保管することを避けましょう。
おわりに
今回は、真珠のお手入れと保管方法についてご紹介しました。
真珠のお手入れで大切なのは、こまめに拭くことです。
保管方法では、直射日光を避けて湿度に注意を払い、他の宝石と一緒に保管しないよう気をつけましょう。
真珠は、ちょっとしたお手入れで半永久的に輝きを保つことができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また、いずれ買取店に引き取ってもらう際にも、やはりキレイな状態の方が高価買取を期待できます。
難しいと思われがちな真珠のお手入れと保管方法ですが、ポイントが分かれば簡単です。
真珠のアクセサリーを長く楽しみたい方も、売却を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。