クローゼットや押入れにしまっていたブランド衣類をしばらくぶりに出してみたら、穴があいていた!……そんな経験はありませんか?
穴の周りに熱で溶けた跡も糸のほつれもない場合、穴あきの原因は衣類害虫による虫食いかもしれません。
大切なブランド衣類は、虫食いから守りたいですよね。
そこで今回は、押入れやクローゼットに収納したブランド衣類を、虫食い被害から守る防虫対策をご紹介します。
目次
衣類の「虫食い」とは?
衣類の「虫食い」とは、クローゼットや押入れに収納した衣類が害虫に食べられてしまい、穴があいた状態になることです。
衣類を食べる害虫の種類は、ヒメカツオブシムシやヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなど。ウールやアンゴラなどの動物性繊維を好み、幼虫の時期にのみ衣類の繊維を食べます。
虫食いの被害を受けてしまうと、大切な洋服に大きな穴があいてしまうことも。一度穴があいた洋服の修理はとても面倒ですよね。ものによっては修復できないことも……。
虫食いの被害にあう前に、防虫対策をしておく必要がありますね!
虫食いからブランド衣類を守る、6つの防虫対策
衣類害虫は、外に干した洗濯物に付いたり、外出時の洋服に付いたりして家庭内に侵入。押入れやクローゼットにすみつき、衣類に1日数百個もの卵を産み落とすといわれています。押入れやクローゼット内で衣類害虫を増殖させないためにも、防虫対策が必要です。
ここでは、虫食い被害から衣類を守る6つの防虫対策をご紹介します。
1.収納する前に洗濯して汚れを落とす
食べこぼしや皮脂汚れは衣類害虫のエサとなります。衣類害虫にエサとして狙われやすい衣類は、ウールなどの動物性繊維でできたもの。しかし、化学繊維でできた衣類も、食べこぼしや皮脂汚れが付いていると、衣類害虫のエサとなってしまいます。
衣類はしっかり洗濯して、汚れをきれいに落としから収納してくださいね。
2.衣類を収納する前にアイロンをかける
衣類を収納する前にアイロンをかけるようにするのもオススメ。アイロンの熱で、衣類害虫の卵を死滅させる効果があるためです。
衣類害虫の卵が付着している状態で、押入れやクローゼットに収納しないよう注意しましょう!
3.衣類用圧縮袋に入れる
衣類用圧縮袋に衣類を入れてしっかり密封すると、衣類害虫の侵入防止に効果的です。
衣替えなどでしばらく着ない洋服を収納するときは、衣類用圧縮袋に入れて収納することをオススメします。
4.タンスやクローゼットを換気する
衣類害虫は湿気の多い場所を好みます。梅雨の時期の押入れやクローゼット内は多湿で、衣類害虫にとって生活しやすい環境。
湿気を和らげるために、天気が良い日は押入れやクローゼットを全開にし、換気するようにしましょう。
5.冬物衣類のしまい洗いは5月までに終わらせる
冬物衣類のしまい洗いは、5月のゴールデンウィークまでに終わらせることをオススメします。しまい洗いとは、衣替えで衣類を収納する前にもう一度洗濯することです。
多くの衣類害虫が成虫となるのは、5月のゴールデンウィークごろ。成虫となった衣類害虫は、衣類に卵を産み落とします。5月のゴールデンウィーク以降に洗濯物を干していると、衣類害虫に卵を産み落とされてしまうこともあるのです。
衣類害虫の卵が付いた状態の衣類を押入れやクローゼットに収納してしまうと、卵からふ化した幼虫が衣類を食べて、虫食いの被害が発生してしまいます。
衣類害虫が産卵期に入る5月のゴールデンウィークまでには、冬物衣類のしまい洗いを終わらせましょう。
6.防虫剤を使用する
防虫剤とは、押入れやクローゼットで使用する害虫よけの薬剤です。防虫剤を使用することで、虫よけ効果が期待できます。
引き出しや衣装ケース用の衣類の上に置くタイプの防虫剤や、クローゼット用のつるすタイプの防虫剤など、収納スペースに適した防虫剤が販売されています。
各メーカーの使用上の注意をよく読み、防虫剤の使用を検討してみてくださいね。
おわりに
ブランド衣類を虫食いから守るためには、洗濯して汚れを落としたり、アイロンをかけたり、押入れやクローゼットを換気したりすることが大切です。ブランド衣類が虫食いの被害にあって穴があいてしまったら、お気に入りの衣類を着られなくなるばかりか、衣類の価値まで下がってしまいます。
ブランド衣類はノンブランドの衣類と違って、買取店で値段が付きやすいアイテム。今後、ご自身が使っているブランド衣類をブランド品買取店で買取ってもらおうと考えている方は、衣類の保存状態を気にしてあげてくださいね。