【製造年 早見表あり】エルメスの刻印について、ブランド買取店の中の人が解説!

【製造年 早見表あり】エルメスの刻印について、ブランド買取店の中の人が解説!

バッグをはじめとするエルメスの革製品には、いろいろな刻印が押されています。これらは製造年数や工房、一部の高級素材が判別できるようになっています。

「具体的にどの刻印が何を示すのかよくわからない!」という方もいらっしゃいますので、今回はエルメスの刻印について説明していきます。

たとえば製造年の刻印について理解していれば、

「最近バーキンを買ったけど、使っていない。売ろうかな? どうしようかな?」と悩んでいるうちに新しい刻印のものが出てしまって、自分のバーキンが新品では通用しなくなってしまった! ちょっと安くなっちゃった!

みたいなうっかりミスをしなくて済みます。

また、

「ワニ革のケリーを持っているけど、ニロティカスなのかポロサスなのかいまいちわからない。買取金額はどうなるのかな?」

こんなモヤモヤがすっきりと思います(たぶん

では、ぜひお付き合いください。

エルメスの製造刻印は製造年や工房などが刻まれている

エルメスの製造刻印は製造年や工房などが刻まれている

まずは製造刻印について見ていきましょう。製造刻印は、製造された年と工房、職人を表しています。

アルファベットから、製造された年がわかる

製造年の刻印はアルファベット一文字であらわされていて、年代によってはアルファベットが○や□で囲われています。

以下に図表を用意しましたので、お持ちのバッグがいつ製造されたものなのか確認してみてください。

製造年とアルファベットの対応表
製造年 囲い枠 アルファベット
1964年 無し T
1965年 U
1966年 V
1967年 W
1968年 X
1969年 Y
1970年 Z
1971年 A
1972年 B
1973年 C
1974年 D
1975年 E
1976年 F
1977年 G
1978年 H
1979年 I
1980年 J
1981年 K
1982年 L
1983年 M
1984年 N
1985年 O
1986年 P
1987年 Q
1988年 R
1989年 S
1990年 T
1991年 U
1992年 V
1993年 W
1994年 X
1995年 Y
1996年 Z
1997年 A
1998年 B
1999年 C
2000年 D
2001年 E
2002年 F
2003年 G
2004年 H
2005年 I
2006年 J
2007年 K
2008年 L
2009年 M
2010年 N
2011年 O
2012年 P
2013年 Q
2014年 R
2015年 無し T
2016年 X
2017年 A
2018年 C
2019年 D

囲い枠のないアルファベット表記が1970年のZまで続き、1971年からは○で囲われたAで始まり、1996年のZまで続いています。

次は1997年に□で囲われたAから始まり2014年のRまで続いたあと、2015年からふたたび囲い枠なしのアルファベット表記になっています。また2015年の刻印はTからの順不同となっています。

古いものならアルファベット順で計算できますが、2015年以降のものは上述した通り順不同ですので、アルファベットに対応した製造年を覚えておきましょう。

バッグを作った職人や、工房(アトリエ)もわかる?
バッグを作った職人や、工房(アトリエ)もわかる?

先に触れたとおり製造刻印から、バッグを作った職人と工房もわかります。つまり製造刻印を見ると「いつどこで誰が作ったのか」がわかるようになっているんです。

しかしながらどの記号がどの職人、どこの工房、というのは一般には明かされていませんので、実質的に製造刻印からわかるのは製造年のみとなります。

製造刻印はどこに打刻されている? ~バッグ~

エルメスの革製品(バッグやお財布など)にはたくさんのデザインがあります。とうぜん形がそれぞれ違いますので、アイテムによって刻印されている場所もさまざまです。

ここではいくつかのバッグやお財布を例に、製造刻印が打刻されている場所をご説明していきます。

・バーキン
まずはバーキン、言わずと知れたバッグの王様。(高い格式と気軽になんでも入れられるというコンセプトのギャップが個人的に大好きです)

バーキンの製造刻印

バーキンは2015年を境に、刻印の場所が変わっています。2014年製造までのバーキンは、ベルトの裏に製造刻印があります(正面向かって右側の裏)

バーキンの製造刻印

対して2015年以降(T刻印以降)のバーキンは、バッグ内部(正面から見て)の左上部に製造刻印があります。

・ケリー
続いてケリー。台形バッグとしてはこれ以上ないほどの黄金比で作られていますよね。バランスが素晴らしいです。

ケリーの製造刻印

ケリーもバーキンと同様、T刻印(2015年)を境に製造刻印の場所が変わっています。

上記写真の通り、□R刻印まではベルトの裏(正面向かって右側のベルト)に刻印があります。

ケリーの製造刻印

2015年以降はバッグの内部、左側のマチ上部付近に刻印があります。

・リンディ
次はリンディの打刻場所。2WAY仕様で意外と収納力の高い、人気のバッグですよね。フォルムも可愛らしいです。

リンディの製造刻印

リンディの製造刻印はファスナープルの裏側になります。

・ボリード
続いては、バーキン、ケリーに続くエルメス三大バッグのひとつ、ボリード。世界で初めてファスナーを採用したバッグです。

ボリードの製造刻印

正面向かって右側の、ファスナーエンド付近にあるタブの裏側に打刻されています。

・ガーデンパーティー
エルメスのカジュアルバッグ代表のガーデンパーティー。デビュー当初に爆発的なヒットを飛ばし、現在でも一定の人気を維持しているモンスターバッグです。

ガーデンパーティーの製造刻印

内部のマチ中央を縦に走るレザーの帯、この上部に製造刻印があります。

製造刻印はどこに打刻されている? ~財布~

ここからはお財布の刻印場所について説明していきます。

・ベアンスフレ
エルメスの数あるお財布の中で定番中の定番と言えばベアンスフレ。クセのないフォルムで使いやすいお財布ですよね。さて、製造刻印の場所は?

ベアンスフレの製造刻印

コインケースの裏にある札入れに刻印されています。場所の都合上どうしても影になってしまうので、確認するためにはベアンをググッと広げないと見られないのですが、確かにこの中にあります。※古いものはコインケース内部にあります。

ベアンコンパクトなども同様です。

・ドゴンデュオ
ベアンと来れば、次はドゴンですね。ベアンと同じくエルメスの定番財布です。

ドゴンデュオの製造刻印

ドゴンの製造刻印は、カードポケットの裏側にある札入れの中にあります。

・アザップロング シルクイン
ここ数年では、ベアンスフレと人気を二分しているアザップロング シルクイン。

アザップロング シルクインの製造刻印

名前のとおり内部がシルク張りになっていて、エルメスのお家芸ともいえる美しいデザインが施されています。製造刻印は内部のタブに打刻されています。

刻印の場所はあくまで参考程度に
刻印の場所はあくまで参考程度に

一部のアイテムを例に、製造刻印の場所をご紹介しました。ですがあくまで参考程度にとどめておいてください。

大半のアイテムはご紹介した位置に刻印されていますが、全然ちがう場所に刻印されているものや、そもそも打刻されていない(忘れている?)アイテムもあるんです。

もし「刻印がこの記事に書かれている場所じゃない! 刻印がない! 買い取ってもらえない!?」と思っても慌てずに弊社へお問い合わせください

エキゾチックレザーの一部には特有の刻印がある

エルメスの革素材には、牛革・水牛革・山羊革・エキゾチックレザーなどがあり、

そのエキゾチックレザーの中でも一部の革にはそれとわかるよう、特有の刻印がされています。

特有の革とは、以下になります。

  • ・ クロコダイル・ポロサス
  • ・ クロコダイル・ニロティカス
  • ・ アリゲーター
  • ・ リザード

それぞれどんな刻印なのか見ていきましょう。

クロコダイル・ポロサスの刻印
クロコダイル・ポロサスの刻印

クロコダイル・ポロサスの革はとくに最高級とされています。スモールクロコダイルやイリエワニとも呼ばれるこのワニは、小さく整ったウロコ模様が美しく、とても希少価値の高い素材です。

ポロサスを素材とするアイテムには、エルメスロゴの横に「∧」が刻印されています。

クロコダイル・ニロティカスの刻印
クロコダイル・ニロティカスの刻印

クロコダイル・ニロティカスは一般にナイルワニとして知られていて、ウロコの大きさはスモールクロコダイルとラージクロコダイル(ニューギニアワニ)の中間ほどとなります。ウロコはポロサスと比べ、かなり繊細な違いではあるのですが、丸みを帯びた長方形が特徴です。

ニロティカスを素材とするアイテムはエルメスロゴの横に「●●」が刻印されます。

アリゲーターの刻印
アリゲーターの刻印

ミシシッピーワニとしても有名なアリゲーターは、クロコダイルとは違う種のワニとなります。ウロコがクロコダイルよりも縦に長く、ピット(穿孔とよばれる点)がありません。

アリゲーターを素材とするアイテムはエルメスロゴの横に「□」が刻印されます。

リザードの刻印

リザードはリザード・ニロティカスとインドネシア産のリザードの2種類が使用されていて、刻印も2種類に分かれています。

リザード・ニロティカス リザードの刻印

リザード・ニロティカスを素材とするアイテムは「-」が刻印されます。

インドネシア産のリザード リザードの刻印

インドネシア産のリザードを素材とするアイテムは「=」が刻印されます。

その他、オーダー品やソルド品の刻印など

エルメスの刻印には、これまでご紹介した製造刻印や素材刻印のほかにも刻印が存在しています。

その他の刻印は以下が該当します。

  • ・ ソルド品(セール品)を示す「S刻印」
  • ・ オーダー品を示す「馬蹄マーク」
  • ・ エルメス関係者向けのアイテムに使用される「スターマーク」

いずれも特別な方しか購入できないアイテムに打刻されるものとなっています。

ソルド品を示す「S刻印」
ソルド品を示す「S刻印」

エルメスが上顧客へ向けて定期的に開催するソルド(セール)。稀にブラックのバーキンといった超人気アイテムなども販売されるため、エルメスのソルドは毎回大盛況です。

そこで販売されるアイテムには、エルメスロゴ付近にソルド品を示す「S」が打刻されます。

パーソナルオーダー品を示す刻印「馬蹄マーク」
パーソナルオーダー品を示す刻印「馬蹄マーク」

エルメスのVIP顧客だけが利用できるパーソナルオーダー。自分好みにバッグをカスタムできるのが魅力です。たとえばビビッドなカラーを組み合わせたバーキンは圧倒的な存在感を放っています。オーダーできる人自体がすくないため、とても希少で人気があります。

パーソナルオーダーのアイテムは、エルメスロゴ付近に「馬蹄マーク」が打刻されます。

エルメス関係者向けに作られた品を示す刻印「スターマーク」
エルメス関係者向けに作られた品を示す刻印「スターマーク」

エルメスのスタッフやその関係者に限定して販売されるバッグや小物があり、基本的には市場に出回ることはありません。ですが流れ星の刻印が持つ特別感に惹かれ、スターマーク入りのバーキンを探している女性も多くいらっしゃいます。

エルメス関係者向けに製作されたバッグや革小物は、エルメスロゴ付近に「スターマーク」が打刻されます。

エルメスの刻印についてのまとめ

エルメスの刻印についてのまとめ

以上、製造刻印、エキゾチックレザーの刻印、その他オーダー品などの刻印についてご説明してきました。

どの刻印にもしっかりとした意味がありますので、お客さまがお持ちになっているアイテムの価値を知る、その一助としていただければ幸いです。

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