世界最高峰のファッションブランド『エルメス(HERMES)』。
歴史あるエルメスの中では、比較的新しいモデルである「リンディ」。バーキンやケリーと比べると、まだまだ歴史の浅いバッグながら、エルメスファンの間で高い支持を得ているアイテムです。
ころんとしたフォルムと使い勝手の良い2way仕様が人気で、男女ともに愛用者の多いリンディは、サイズやカラーの展開も豊富で使い勝手も抜群です。
今回はそんなリンディについて、歴史や特徴をはじめ、サイズ展開や人気のカラーに至るまで、徹底解説しています。自分へのご褒美にリンディを検討している方も、リンディをプレゼントとして贈りたいという方も、ぜひ参考にしてみてください。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内11店舗を統括している。
目次
エルメス(HERMES)のリンディとは?歴史や特徴を解説!
ちょっと個性的な見た目のリンディ、まずはリンディの歴史や特徴から解説していきます。
エルメスのリンディの歴史はまだ浅い!?
リンディが発表されたのは2007年。1920年代アメリカで大流行したストリートダンス『リンディホップ』にインスパイアされ、フレデリック・ヴィダルがデザインしました。
1984年に発表されたバーキンや、1956年に発表されたケリーと比べると、エルメスの中ではまだまだ歴史の浅いモデルであることが分かります。
発表された直後に人気に火が付き、いまではすっかり定番アイテムとして定着しているリンディですが、人気が高騰した結果バーキンやケリーに次いで入手困難なバッグのひとつとなっています。
リンディは3サイズでの展開でしたが、2019年待望のミニサイズ「リンディ ミニ」が登場。近年のミニバッグの流行を受け、非常に人気が高騰しています。
エルメスのリンディはフォルムが特徴!
ボクシーなデザインと耳のようなハンドルが特徴的なリンディ。これまでのエルメスのバッグとは一風変わった、ユニークな形をしています。
特徴的なフォルムが目を引きますが、よく見るとクロアやターンロックなどエルメスらしいエッセンスも感じられます。
バーキンやケリーのクロアとは違い、フラップの開閉にはファスナーが採用されていて、クロアはファスナープルになっているのが分かります。
2way仕様となっているのも特徴で、ハンドバッグとして腕に掛けても、ショルダーバッグとして肩に掛けても使えます。
エルメス(HERMES)のリンディのサイズを解説!「ミニ」・「26」・「30」・「34」の違いと参考定価は?
リンディのサイズ展開は現在4種類。
可愛いミニサイズから大容量の34cmまで、参考定価もあわせてご紹介していきます。
エルメスのリンディミニ
参考定価 | 789,800円(税込) |
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2019年に発表された「リンディ ミニ」。
横幅19cmのコンパクトサイズで、ショルダーストラップが長く、リンディの中では唯一斜め掛けできます。
長財布を入れるのはちょっと難しいですが、荷物が少ない方や斜め掛けして両手を空けておきたい方には、「リンディ ミニ」がおすすめです。
エルメスのリンディ26
参考定価 | 975,700円(税込) |
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ミニではちょっと小さすぎるという方におすすめなのが「リンディ26」。
長財布はもちろんA5サイズの手帳も収まるサイズです。
ストラップは、ハンドバッグとワンショルダーの2way仕様ですが、厚手のアウターを着る時期は短いハンドルを腕に掛けると少し窮屈に感じるかもしれません。
エルメスのリンディ30
参考定価 | 1,059,300円(税込) |
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ビジネスユースには「リンディ30」がおすすめ。
500mlのペットボトルが立てて収納できますし、A4の書類も折らずにそのまま入れられます。
短いハンドルは厚手のアウターを着て腕に掛けても余裕がある長さで、季節問わず使いやすいでしょう。30以上のリンディなら、男性が持っても体格に馴染むサイズ感です。
エルメスのリンディ34
参考定価 | 1,122,000円(税込) |
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「リンディ34」なら、荷物の多い方や旅行用としてもぴったり。
PCを日常的に持ち歩く方なら、マウスやアダプターなどの周辺機器も一緒に入れられますし、1~2泊の旅行でも十分活躍するサイズです。
幅の広いショルダーストラップが重さを分散してくれて、荷物が多くても肩が痛くなりにくいのも嬉しいポイント。
エルメス(HERMES)のリンディの人気色はどのカラー?
続いてリンディの人気カラーをご紹介します。
リンディも他のバッグ同様、季節問わず使いやすい定番色に人気が集中しています。
エルメスのリンディに合う人気色1:グレージュ系なら『エトゥープ』
エルメスと言えばこの色といっても過言ではない不動の人気色「エトゥープ」。
白いステッチがリンディのフォルムを引き立ててくれるので、グレージュ系のリンディをお探しの方にもっともおすすめしたいカラーです。
白いステッチのニュアンスが魅力のエトゥープですが、レザーと同じ色のステッチがお好みの方には、同じくグレージュ系のトゥルティエールグレーがおすすめ。
エルメスのリンディに合う人気色2:ベージュ系なら『トレンチ』
ベージュ系のリンディをお探しなら「トレンチ」がおすすめ。
ピンクやグレーがかったようなベージュではなく、トレンチコートを思わせる混じり気のないベージュです。
トレンチはトリヨンクレマンスの柔らかな風合いとも相性が良く、王道のベージュを好まれる方におすすめです。
エルメスのリンディに合う人気色3:ブラウン系なら『ゴールド』
こちらもエルメスで高い人気を誇る「ゴールド」。
ブラウンに映える白いステッチが魅力で、ラグジュアリーな中にカジュアルさを併せ持ったカラーです。
エトゥープ同様、白色のステッチが特徴のゴールドですが、レザーと同じ色のステッチがお好みの方は、同じくブラウン系のタバックキャメルがおすすめです。
エルメス(HERMES)のリンディのおすすめの持ち方は? コーデと共に解説!
ちょっと個性的な見た目のリンディ。「どうやって持つの?」と疑問にお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
スタッフおすすめの持ち方をコーデと一緒にご紹介していきます。
エルメスのリンディおすすめの持ち方1.ハンドバッグ
全身をブラックでまとめたワントーンコーデに、リンディのゴールド金具が映えるモード感たっぷりのスタイル。
トレンドのワントーンコーデは、素材で変化をつけると単調にならずに決まります。
同じブラックでも、アウターのファブリックとリンディのトリヨンレザーの質感で差が生まれ、暗くなりすぎずにコーデ全体がまとまっています。
リンディの持ち方は、短いハンドルを腕に掛けたスタイル。こちらの女性が持っているのは「リンディ26」で、薄手のアウターであれば腕に掛けても、ハンドルの長さに余裕がありますね。
エルメスのリンディおすすめの持ち方2.ワンショルダー
カーキのアウターにエトゥープのリンディを合わせたアースカラーコーデ。ラグジュアリーなゴールド金具が、コーデのアクセントになっています。
定番のアースカラーコーデもリンディを合わせれば、人と差をつけるワンランク上のスタイルに仕上がります。
リンディの持ち方は、ショルダーストラップを肩に掛けたワンショルダースタイル。こちらの男性が持っているのは「リンディ30」です。
30以上のリンディなら男性の体格にも馴染みやすく、どんなコーデに合わせてもバランスよくまとまりますよ。
エルメスのリンディおすすめの持ち方3.【ミニ限定】ショルダー
落ち着いたブリックカラーのアウターに、ローズショッキングのリンディミニを合わせた大人カジュアル。
リンディミニはコンパクトなサイズ感で悪目立ちしないので、鮮やかなビビッドカラーを選んでファッションのアクセントとして取り入れるのもおすすめ。
全体はベーシックカラーでまとめて、アクセントカラーをワンアイテムだけ添えれば、地味すぎず派手すぎない、程よい華やかさが演出できますよ。
こちらは「リンディミニ」を斜め掛けしたスタイル。ショルダーストラップが長いリンディミニならではの持ち方です。
エルメス(HERMES)のリンディの使い勝手はどう?
ユニークなフォルムのリンディ。「ちょっと使いにくそう・・・」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
実はとっても使い勝手が良く「バーキンやケリーも持っているけど、1番出番が多いのはリンディ。」というエルメスユーザーも少なくありません。
エルメスのリンディ使い勝手のポイント:ストラップ
まず最初にお伝えしたいのが、ストラップの汎用性の高さです。
ワンショルダーとしてストラップを肩に掛けたり、ハンドバッグとしてハンドルを腕に掛けたりできるだけでなく、ストラップを腕に掛けても使いやすい絶妙な長さになっています。
またストラップの幅もリンディの大きな特徴で、ケリーやボリードのストラップよりもかなり幅が広く作られています。
この幅が重さを分散してくれるので、中に荷物をたくさんいれても肩が痛くなりにくいです。同じ重さでもストラップ幅によって肩にかかる負担は全く違うので、荷物が多い方はぜひ一度手に取ってみてください。
ただしこのストラップは取り外すことができないので、ストラップを外したいという方は注意が必要です。
とはいえ、リンディのストラップは柔らかく長すぎないため、使わないときは背面に避けておけば、邪魔に感じることはないでしょう。
リンディミニのみストラップが長く作られていて斜め掛けできるため、ワンショルダーとして持ちたい方は26以上、主に斜め掛けで使いたいという方はミニを選ぶと良いでしょう。
エルメスのリンディ使い勝手のポイント:収納力
収納力の高さもリンディの大きな魅力です。
マチがかなり広く作られており、見た目の印象よりもかなりたくさん荷物が入ります。
荷物をたくさん入れていると必要なものが探しにくくなりがちですが、リンディは開口部が広くひと目で中身が見える仕様。この大きく開くフラップが、中身が見やすく取り出しやすい機能性の高さを生んでいます。
また内側の両サイドと外側の両サイドにオープンポケットが備えられているのもポイント。
さっと取り出したいパスケースやスマートフォンは外ポケットに、カードケースやキーケースなどの貴重品は内ポケットにと、小物の定位置が決められるので荷物がすっきり整理できます。
もう少し細かく仕切って荷物を整理したいという方は、市販されているリンディ用のバッグインバッグを使うのがおすすめ。フラップがしっかり開くので、バッグインバッグの出し入れもスムーズですよ。
エルメスのリンディ使い勝手のポイント:金具
続いてのポイントは、リンディに採用されている金具です。
リンディにも、バーキンやケリーに似たクロアとターンロックがありますが、よく見るとその仕様はちょっと違っています。
フラップの開閉にはファスナーが採用されていて、リンディのクロアはファスナープルの役割を果たしています。
バーキンやケリーとは違いクロアを留めておかなくても、バッグが開いて中身が見えてしまうことはありません。
クロアは長さが短いためターンロックで留めずにそのまま垂らしておいても、邪魔にならないサイズ感。毎回クロアを開け閉めするのは手間だけど、かといって開けっ放しでバッグの中身が見えるのにも抵抗がある・・・という方にぴったりの仕様です。
もう一つリンディの利便性を高めている金具が「底鋲」です。あまり目立たない底鋲ですが、実はとっても重要な縁の下の力持ち。
リンディはマチが広く取られている分、底鋲が増やされていて、柔らかい素材でもしっかりと自立するように設計されています。
バーキンやケリーの底鋲が4箇所なのに対し、リンディの底鋲は底面の四隅と中央の5箇所。小さな差に思えますが、置いたときの安定感が格段に違います。
底面積が小さいリンディミニのみ底鋲が4つになっていますが、サイズが小ぶりなので安定感は十分です。
リンディは、バッグの底が汚れるのが気になるという方や、しっかり自立してくれるバッグが良いという方に、自信をもっておすすめできるアイテムです。
エルメス(HERMES)のリンディを高価買取してもらうならどこがおすすめ?
- リンディを売るならエルメスに強いブランド専門の買取店を利用しましょう
- 人気のサイズ・カラー・素材のリンディで状態が良ければ定価以上の買取も
- 定番人気のリンディなら使用感があっても定価に近い買取価格が期待できる
リンディを少しでも高く売るためには、買取店をしっかり選ぶことが大切です。
総合リサイクルショップや古着全般を扱っているような店舗は、ブランド品の専門知識を持つ鑑定士が常駐していない場合が多く、大切なリンディを適正価格で買い取ってもらえない可能性が高いです。
ブランド品を専門に扱っている買取店なら、知識の豊富な鑑定士が常駐しているため、適正な買取価格をつけてもらえる可能性が格段に上がります。
といっても、ブランド品を専門にしている買取店も数多く存在していて、どこに持って行けば良いか迷ってしまいますよね。そこでリンディの買取に強いブランド買取店を見極めるポイントを伝授します。
1つ目のポイントは、エルメスの買取に強いかどうか。ブランド買取店がどのブランドを得意としているかは、その店舗にある在庫の数を見ればおおよそ判断できます。実店舗でもオンラインショップでも大丈夫なので、どのブランドのアイテムが多いかをチェックしてみましょう。
エルメスのアイテムが多ければ、エルメスの買取が適正価格で行われている証拠です。エルメスの取り扱いが多いお店なら、正しい知識を持った鑑定士がしっかりした価格を提示してくれる可能性が高いと見て良いでしょう。
次に重要なポイントは、どのくらい販路を持っているか。店舗の数が多ければ多いほど、販売力が高くそれだけ在庫の回転が早いといえます。また、偽物が出回らない日本のブランドリユース業界は、海外のユーザーからも評価が高いため、海外にも販路を持っている店舗はさらに高価買取が期待できます。
百貨店の休業などが相次いだ影響で、昨今のエルメス買取相場は過去に類を見ないほど高騰しています。多少使用感のあるものでも高値で売却できるので、もし使っていないリンディをお持ちの方は、1度査定だけでも出されてみると良いでしょう。
ギャラリーレアなら、海外にも販路を持っていますし、エルメスの取り扱いに関しては他店に負けない自信があります。経験豊富な鑑定士がしっかりと査定いたしますので、ぜひ査定だけでもお気軽にお問い合わせください。
エルメス(HERMES)のリンディについてまとめ
まとめ
- エルメスの他のバッグと比べると、リンディの歴史は浅い
- リンディは「ミニ」「26」「30」「34」の4サイズ展開
- とにかく機能性・収納力が抜群で使い勝手が良いアイテム
リンディの魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
バーキンやケリーほど広く知られてはいませんが、知る人ぞ知るレア感も魅力で一度手にすると手放せないほど使い勝手の良いリンディ。
荷物が多くバッグの重さで肩が痛くなるという方や、小物が多くてバッグの中身がごちゃごちゃしがちという方に、一度は手に取っていただきたい優秀なアイテムです。
リンディを探されている方も、ご自宅に眠っているリンディがある方も、ぜひ1度ギャラリーレアにお問い合わせください。