ダヴィンチは、IWCを代表するコレクションの一つです。現在のダヴィンチは、クラシックな3針デザインのモデルで、シンプルかつエレガントな見た目で多くのファンの心を掴んでいます。
一般的には、IWCと言えばポルトギーゼやパイロットウォッチというイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、ダヴィンチは1971年に初代モデルが発表された、歴史あるIWCの主要モデルなのです。
また長い歴史のなかで、6角形のトノーケースやメカニカルなデザイン、永久カレンダー搭載モデルなど、さまざまなバリエーションが展開されています。
そのためIWCのダヴィンチとひとくちに言っても、現在と過去のモデルではずいぶん違いがあります。
2017年のジュネーブサロンでは、それまでの6角形のケースではなくラウンド型になった、新たなダヴィンチへと刷新されました。
現行モデルでは「ダ・ヴィンチ・オートマティック36」「ダ・ヴィンチ・オートマティック40」を中心に、コンプリケーションモデルなど5種類を展開しています。
今回は、IWCのダヴィンチの魅力やおすすめモデル、売買におすすめの店舗をご紹介します。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。
目次
IWCのダヴィンチとは?3つの魅力をご紹介
IWCダヴィンチの魅力を大きく3つに分けてご紹介します。
IWCのダヴィンチの魅力1:ダヴィンチという名前に込められた思い
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ダヴィンチのモデル名は、人類史に残る天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」に由来しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、画家や彫刻、数学、科学などあらゆる面で最高の才能を発揮してきた人物。
そんな彼の飽くなき探究心に敬意を表して誕生したのが、ダヴィンチなのです。
IWCは、スイス製クォーツムーブメント「ベータ21」や、永久カレンダーの開発、セラミック製ケースなど、時計業界に貢献する革新的な発明を行ってきました。
その基盤となっているのが、IWCの探究心と創造性を追求する姿勢。それこそが、レオナルド・ダ・ヴィンチと通じるところであり、IWCは常に彼の姿勢に敬意を表しています。
またダヴィンチは、長い歴史の中で時代に合わせたデザインや、機能の変化を遂げているモデルでもあります。
例えば、2017年にはラウンド型のクラシカルなデザインへと回帰していますが、これは女性の認知度を高めるための戦略。小ぶりな「ダヴィンチ オートマティック36」をはじめ男女兼用モデルも広く展開しています。
ダヴィンチは現在も、現代のニーズを取り入れ進化し続けているモデルと言えます。
IWCのダヴィンチの魅力2:500年先を見据えたパーペチュアルカレンダー
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IWCダヴィンチの知名度を一躍高めたのが、1985年に誕生した「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー クロノグラフ」です。
これは永久カレンダーやムーンフェイズなどのさまざまな機能を搭載しながら、リューズ1つで調整できるという画期的なアイデアを備えていました。
永久カレンダーとは、日付調整が必要ないカレンダー機能のこと。
通常のカレンダーでは、月末の30日、31日が判断できないため、カレンダーの調整をユーザー自身で行う必要があります。
しかし永久カレンダーはこの各月の末日の判断はもちろん、4年に1度のうるう日の調整も自動で行います。
更にダヴィンチの永久カレンダーには、西暦表示をするセンチュリースライドが付属しており、これによって2499年まで表示できます。
カレンダーの調整が必要になるのは、2100年、2200年、2300年のみ。
さらにムーンフェイズ表示は、実際の月の満ち欠けとの間に生じる誤差が577.5日間で、たった1日という優れた精度を誇っています。
500年も先を見据えたパーペチュアルカレンダーは、唯一無二の存在です。
IWCのダヴィンチの魅力3:デザインの変化
- 1971年~:6角形のトノーケースに一体型ブレスレットが特徴
- 1985年~:永久カレンダーやレディースモデルが登場、ラウンドケースとクラシカルなデザインに進化
- 2000年~:現在でも人気の高い「リトルダヴィンチ」や「ダヴィンチSL」が登場
- 2007年~:6角形のトノーケースに、スポーツテイストが強まる
- 2017年~:初期のラウンドケース、クラシカルなデザインへと回帰
ダヴィンチは、IWCの中でもデザインの変化が多いコレクションでもあります。
ポルトギーゼやパイロットウォッチなど、登場時から基本的なデザインのスタイルが変わらないモデルもある中、これほど大きくテイストの異なるモデルも珍しいと言えるでしょう。
時代に応じて大きくデザインは変化しているため、自分好みのデザインのダヴィンチを見つけることができます。
またレディースウォッチも、豊富なラインナップを取り揃えています。現行モデルの「ダヴィンチ オートマティック36」だけではなく、生産終了となった「リトルダヴィンチ」など過去にも多くのレディースモデルが存在します。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル5選!
IWCダヴィンチのメンズ時計でおすすめのモデルを5つご紹介します。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル1:パーペチュアルカレンダー クロノグラフ
ダヴィンチの知名度を一躍高めたコレクションが、こちらのパーペチュアルカレンダークロノグラフです。
1985年に登場した初の「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー」は、複雑機構である永久カレンダーをたった80個の部品で作り上げたことで、当時の時計業界を驚かせました。
複雑機構であれば部品は数百に及ぶのが一般的な中で、これだけ少数の部品で作り上げるのは異例のこと。
さらにこのモデルは、リューズ一つで日付・曜日・月表示などすべてのカレンダー調整ができるという実用性を兼ね備えていました。
6角形クロノグラフなど一時的なデザインの移行期を経て、2017年に登場した現行モデルでは登場時と同じラウンド型ケースのクラシカルなデザインへと回帰しています。
ケースの形はもちろん、プッシュボタン、ラグの形状など初代ダヴィンチ パーペチュアルカレンダーの意匠を取り入れながら、モダンにアレンジしています。
とくに4桁の西暦表示は初代モデルの特徴的な要素であり、文字の書体も丸みを帯びたバロック風のフォントを採用しています。
IWCの技術力の高さ、そしてデザインの美しさを堪能したい方におすすめのモデルです。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル2:オートマティック36
40mmと、日本人にとってちょうどいいサイズ感が魅力のダヴィンチです。シンプルな文字盤にアラビアインデックスが映えるデザインです。
また手首の動きにあわせてラグが動くため、しっかりと時計がフィットします。エレガントな細い針を採用しており、全体のデザインと馴染む美しい仕上がりとなっています。
6時位置には日付表示も備えており、高い実用性を備えているのもポイント。
文字盤はブルーとホワイト、グレーを展開しており、ホワイト文字盤ではブルースティール針の美しさを味わえます。
裏蓋は、クローズドバック仕様になっており、フラワー・オブ・ライフ(生命の花)をモチーフにしたエングレービングが施されています。
これは、均整の取れた美と数学的規則性を探究しつづけた、レオナルド・ダ・ヴィンチに敬意を表したものです。
シンプルを極めているため、時計本来の美しさを堪能したい方や手首が細い方におすすめです。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル3:ムーンフェイズ
ダヴィンチのムーンフェイズ搭載モデルです。ダヴィンチのシンプルなデザインに12時位置にムーンフェイズ表示を備えています。
このモデルの特徴は、ムーンフェイズの誤差が最小限であること。一般的なムーンフェイズは、約3年で誤差が生じてくるのに対し、このモデルは理論上では577.5年に1日の誤差という驚異的な精度を誇っています。
一般的なムーンフェイズは、正確な月の周期を完全に再現することはできません。
なぜなら、月の正確な周期が29日12時間44分2.9秒なのに対し、ムーンフェイズ上では29.5日でしか表現できないからです。
また歯車では0.5日を表現できないため、29.5の2倍である59歯の歯車を用いています。
これに対しIWCのムーンフェイズは、歯数を増やすことによって表示誤差を少なくしています。
そのため、理論上では577.5年に1日の誤差という驚異的な正確さを実現しているのです。
精度だけでなく、ダークブルーの夜空とシルバーで彩られた月や星といった、デザインの美しさもポイントです。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル4:オートマティック 150イヤーズ
2018年に創業150周年を記念して発売された世界限定500本のダヴィンチ。通常モデルとの大きな違いは、文字盤の質感です。
一見エナメルに見える質感は、何層ものラッカー仕上げを施したコールドエナメルと呼ばれるもので、通常のエナメルよりもヒビや割れへの耐性が強い特徴があります。
裏蓋はシースルー仕様になっており、IWCが新たに自社開発したムーブメント、キャリバー82200を鑑賞することができます。
このムーブメントは、双方向の回転運動を利用することによって効率的にゼンマイを巻き上げることができるペラトン自動巻き機構を採用しています。
また、ムーブメントの一部の部品には摩耗に強いセラミックを採用しており、金属製の部品よりも優れた耐久性を実現しています。パワーリザーブは約60時間と実用的なのもポイント。
ローターは150周年を記念した仕様になっており、通常のモデルにはない特別感を感じられるのも魅力です。
IWCダヴィンチのメンズに人気のおすすめモデル5:クロノグラフ トノー
2007年に登場した6角形のトノーケースが特徴的なダヴィンチです。
クロノグラフ機構を搭載しており、現行モデルとは違いかなりスポーツテイストよりなデザインになっています。
これは1970年代初期のダヴィンチのデザインからインスピレーションを受けていると言われています。
このモデルの魅力は、華麗なトノーケースだけではありません。搭載ムーブメントを刷新し、IWC初となる自社製クロノグラフムーブメントが搭載されています。
ムーブメントはペラトン式自動巻き機構を採用したキャリバー89000系を採用。二重巻き上げ機構を従来の倍である4つ採用することで、30%も巻き上げ効率を向上させることに成功しています。
クロノグラフでは、60分積算計と12時間積算計をまとめて表示しています。
通常では分けて表示することが多い積算計ですが、このモデルでは時刻を確認するのと同じく感覚で経過時間を確認できます。
スポーティーな時計が好きな方や、トノー型ウォッチが好きな方におすすめです。
レディースにおすすめのIWCダヴィンチは?
メンズウォッチを中心に展開する多くの時計ブランドに対し、IWCのダヴィンチは女性向けの時計を数多くラインナップしています。
ダヴィンチのレディースモデルでとくにおすすめなのが、現行モデルの「ダヴィンチ オートマティック36」。
ダヴィンチの基幹モデルであるシンプルな3針+日付表示と、使いやすいデザインでありながら女性にとって大きすぎない36mmのケースサイズが魅力です。
装飾のないシンプルなものから、ベゼルにダイヤを施したもの、ゴールドケースの華やかなデザインまで、幅広くラインナップしています。
ストラップも多数の種類を展開しているため、自分好みにアレンジするのも良いでしょう。
IWCのダヴィンチを中古で購入するならどのお店がおすすめ?
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ダヴィンチの中古時計は、ポルトギーゼやパイロットウォッチと比べると出回りが多くありません。
入手したいダヴィンチのモデルが決まっている場合は、入荷待ちに対応してくれる店舗に問い合わせするのが、入手への最短の道のりと言えます。
ギャラリーレアは、ダヴィンチの入荷待ちに対応しているブランドリユース店です。
東京・大阪を中心に展開している1979年創業のブランドリユース店で、初めての方でも安心して利用できます。
購入後のアフターサービスも充実しているため、万一不具合が発生した場合でも安心です。店舗での在庫確認はもちろん、公式サイトからもダヴィンチの在庫状況を確認できます。
探しているダヴィンチがある方は、問い合わせしてみると良いでしょう。
IWCのダヴィンチを高価買取してもらうコツは?
- 時計本体と正規店の保証書(ギャランティー)を一緒に持ち込む
- フリマアプリやネットオークションは避け、ブランド品専門の買取店に依頼する
- 査定前に時計を簡単に拭き取り綺麗にする
IWCのダヴィンチは中古での出回りが少ないため、高価買取が期待できます。
とくに時計の付属品は、買取額に影響する大きな要素の一つ。IWCの箱や保証書、ブレスレットのサイズ調整で発生したコマなどがあれば、一緒に持ち込むようにしましょう。
ギャラリーレアは、とくにおすすめのブランド買取店です。
自社専売ルートを確立し中間コストを抑えているため、その分を買取額に反映することができます。
またIWCに精通した買取スタッフが在籍しており、時計の価値を見極めた高価買取が可能です。
店舗での査定依頼はもちろん、メールや電話、LINEでの無料査定も行っています。
お手元に売りたいダヴィンチがある方は、問い合わせてみましょう。
IWCのダヴィンチの評判はどう?実際の口コミをご紹介!
ここでは、IWCのダヴィンチを実際に使っている人の口コミや評判をご紹介します。
帰省先で見せてもらった時計を少しずつ放出。ポルトギーゼでもポートフィノでもパイロットウォッチでもなく、ダヴィンチ。レディースを念頭に置いているモデルだと思うんですけど、私にはどストライク。ダヴィンチは数が少なくなってきてるみたいなので、無理してでも買うべきかもと思っています。 pic.twitter.com/lZO0ltTNKg
— モジモジピアニスト (@Epiphaneia2816) October 17, 2022
こちらは「ダヴィンチ ムーンフェイズ」モデルの口コミ。
ダヴィンチは、ポルトギーゼやパイロットウォッチと比べると、比較的小さめのサイズ感が特徴です。
しかし海外ブランドで主流の、42mmや44mmのサイズ感は大きいと感じる方が多いのも事実。そういった方にとって、ダヴィンチのサイズ感は最適と言えるでしょう。
近年の時計のニーズはスポーツウォッチが主流のため、ダヴィンチのクラシカルな雰囲気の時計は数が多くないのかもしれません。
見つけたらすぐに入手することをおすすめします。
ダヴィンチ、時計がチラッと見える手首がカッコ良い。
そしてスーツ!!!— yuka (@yuka_yukasuke) November 2, 2018
大きなサイズではないものの、確かな存在感を放ってくれるのがダヴィンチの魅力の一つ。
とくにクラシカルなデザインは、スーツとの相性が抜群です。袖口からちらりと覗くダヴィンチの魅力が際立ちます。
スーツに似合う時計を探している方や、クラシカルな時計が好きな方は、ぜひダヴィンチを選択肢に入れてみてください。
IWCのダヴィンチについてのまとめ
まとめ
- ダヴィンチは年代によってデザインが大きく変わる
- 女性にも着用しやすいモデルが多数展開されている
- ダヴィンチは中古の出回りが少ないため入荷待ち依頼がおすすめ
長い歴史のなかで、時代のニーズに合わせて進化を遂げてきたIWCのダヴィンチ。
その背景にはモデル名の由来でもある、レオナルド・ダ・ヴィンチに通じるIWCの飽くなき探究心と創造性があります。
年代によってデザインも大きく変わるので、お気に入りのダヴィンチを探してみてください。
中古の出回りは多くないため、高価買取が期待できるモデルでもあります。
ギャラリーレアは、高価買取が期待できるおすすめのブランドリユース店です。
専売ルートを確立し、中間コストを抑えて買取額に反映し高価買取を実現しています。
店舗に出向かなくても、LINEで簡単に無料査定してもらうことも可能です。
お手元に使っていないダヴィンチがある方や、ダヴィンチの売却を検討している方は、問い合わせしてみましょう。