本革のバッグは、お手入れをしっかりしていれば長く使用できることが魅力です。
しかし、丁寧に扱っていても色移りや染みがつくなどのトラブルが起きてしまうことも・・・。
トラブルが起きたときにはできるだけ早めに対処しましょう!
そうはいっても、修理専門店に毎回持ち込むことは難しいですよね。
大きなダメージはプロに任せることも必要ですが、基本のお手入れは家庭でこまめにしておくことが理想です。
そこで、今回は本革のバッグをキレイに長持ちさせる方法をご紹介します!
目次
本革バッグの基本のお手入れ
ブランドバッグの多くは本革が使われています。
本革は合皮とは違ってもともとは動物の革なので、人の肌と同様に適度に油分を補ってあげる必要があります。
日々のお手入れ
革は基本的には耐久性に優れた丈夫な素材であるため、そこまで神経質になる必要はありません。
日頃のお手入れとしては、バッグの使用後ブラシで表面のホコリを落とし、柔らかいクロスで乾拭きをしておけば十分です。
油分を補う必要があるとはいえ、やりすぎは禁物。
「適度に」が大切なポイントです!
人の肌も調子が良いときに、オイルやクリームをむやみに塗りたくってしまうと、却って肌荒れしたりしますよね・・・。
それと同じで「乾燥が気になるな」「ちょっとパサついて見えるな」と感じたときに、皮に合った皮革用クリームを適量使ってあげるのが正解です。
特に乾燥の心配がないのにむやみに皮革用クリームを塗る必要はありません。
塗りすぎてしまうと、却って革の風合いを損なってしまうことになりかねないので、注意が必要です。
使った後、適当に置きっぱなしにするのもNG。
型崩れや日焼けを防ぐため、適切な方法で保管しましょう!
本革バッグの保管方法
保管場所の鉄則は、直射日光の当たらない風通しの良い場所が基本です。
直射日光が当たると日に焼けて変色してしまいますし、欧米と比べて湿度が高い日本ではバッグにカビが発生したりべたつきがでたりすることも。
クローゼットの中なら下段よりも上段の方が湿度が低いので、バッグの保管にはおすすめです。
持っているバッグの数が多い方は、バッグ同士が密着した状態にならないように注意しましょう。
通気性が悪くなるだけでなく、色移りの原因になってしまいます。
購入時についてくる布製の保存袋か、不織布など柔らかい素材の保存袋に入れて、保管するようにしましょう。
【使用頻度の高いバッグ】
毎日使うバッグなら吊るして保管するのがおすすめ。
なるべく形を整えて直射日光の当たらない風通しの良い場所に吊るしておきましょう。
薄い布などをかぶせておくと、ホコリが付くのも防げます。
【使用頻度の低いバッグ】
頻繁に使わないバッグなら、乾拭きして汚れを落とした上で、型崩れを防ぐため中に詰め物をして保管しましょう。
中に入れる詰め物は湿気も適度に吸い取ってくれる紙がおすすめ。
ただしインクが付着してしまうので印刷されていない紙を選んでください。
本革バッグのNGお手入れとは?
皮革製品は注意点を踏まえてお手入れをしなければならないため、やってはいけないことがいくつかあります。
1. 天日干しやドライヤーの使用
皮革製品は動物の皮を使用しているため、強い熱に当たると変形してしまいます。
安易に直射日光が当たるところに干したり、ドライヤーを使用したりするのは、ダメージになるためやめましょう。
2. 水拭き
皮革製品が水に濡れてしまうと、形が崩れてしまいシミになってしまいます。
汚れが付いてしまったときは、水拭きではなく乾拭きをするようにしましょう。
3. クリームの塗りすぎ
見た目を良くするためにクリームを塗りすぎてしまうのはNG。
油分が多くなりすぎると、カビが生えてしまう原因となります。
クリームは適量を守って塗ることが大切です。
本革バッグの色移りの落とし方
本革バッグを持っているときに雨などで洋服が濡れると、洋服の色がバッグに色移りすることがあります。
色移りが起きた場合は、革の中に浸透しないように、できるだけ早く対処することが重要です。
しかし、慌てて間違った対処をすると余計にひどくなることがあるため、適切な方法を知っておきましょう。
色移りを落とすときは、窓を開けて風通しの良い環境で行いましょう。
また、お手入れグッズなどはバッグの目立たない部分で試してから使用してください。
1. ホコリを払うために綿の布で優しく乾拭きをする
2. 消しゴム状の専用お手入れグッズで輪郭をぼかすように優しくこする
3. 革専用クリーナーを布につけて色移りした部分を軽くたたき、落ち具合を確認しながら繰り返す
こすると広がってしまうため気をつけましょう。
4. 汚れが浮いてきたら、布の乾いている部分で汚れを吸い取る
布を優しく革に押し当てるようにしてください。
5. 余分な専用クリーナーを拭き取り、皮革用クリームで保護する
本革バッグの染み抜き方法
油分による染み
手に食べものや化粧品などの汚れがついたまま、ついバッグを触ってしまうことはありませんか?
食べものや化粧品などの油分が残った手でバッグを触ってしまうと、油染みができてしまいます。
少し時間をおいて元の色に戻った場合は、日常的なお手入れでだけで十分ですが、戻らないときはできるだけ早く適切な方法で対処をしましょう。
1. 油汚れを落とす革専用クリーナーを布につけて、染みの部分を中心にポンポンたたく
2. 染みが薄くなっても輪染みが残る場合は、消しゴム状のお手入れグッズを併用する
3. 仕上げに皮革用クリームで保護する
水分による染み
傘を持っていないときに、突然雨に降られてしまいバッグが濡れてしまったという経験のある方もいるでしょう。
本革の水分による染みは、時間が経過すると濃く残ってしまいます。できるだけ早く対処しましょう。
染みを落とすときは色移りを落とすときと同じく、通気性の良い環境で行いましょう。
お手入れグッズを使用する際は、バッグの目立たない部分で試すことも忘れずに。
1. 乾拭きをしたあとに水にぬらして固く絞った布で拭く
2. 自然乾燥させる
3. 乾いたら、表面の乾燥を和らげるために皮革用クリームを塗る
本革バッグを長持ちさせるために、しっかりお手入れしよう
バッグについたホコリなどの日常的な汚れは、その日のうちに落とすことをおすすめします。
ホコリは乾いた布で優しく払い落とし、泥などの汚れがついているときは水で濡らして固く絞った布でたたくように拭いてください。
掃除を終えたら、皮革用クリームで革を保護しましょう。
掃除をしていない状態で皮革用クリームを使用しても、革に栄養がしっかり浸透しないためクリームは最後に使用します。
また日常的に防水スプレーや保護スプレーをかけておくと汚れの予防になり、万が一色移りしてしまっても乾拭きである程度落とすことができます。
ただし、スプレーの効果は時間が経つと薄れてしまうため、定期的に使用することがおすすめです。
おわりに
色移りや染みがひどくて家庭での対処でも落ちない場合は、時間と費用が掛かりますが専門のクリーニング店にクリーニングを依頼しましょう。
キレイに使用して長持ちをさせるためには、慌てずに落ち着いて適切な方法で対処することが大切です。
「手入れはきちんとしているけど、落ちない汚れが増えてきたな・・・」というブランドバッグをお持ちの方は、ぜひ売却もご検討ください。
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