女性たちの永遠の憧れ「エルメス」。中でも最高峰とされるバッグがバーキンとケリー。
一見どちらも似たデザインでどちらが良いのか分からない・・・という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、バーキンとケリーを写真付きで徹底比較!
「バーキンとケリーについて知りたい」「自分に合うサイズがわからない」「人気の理由を知りたい」そんな方のお役に立てれば幸いです。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
エルメスのバーキンの誕生秘話を解説!
バーキンの誕生は1984年にまでさかのぼります。
偶然同じ飛行機に乗り合わせたイギリスの映画女優ジェーン・バーキンのために、当時エルメスの会長であったジャン=ルイ・デュマが作ったバッグがバーキンでした。
子どもが生まれたばかりのジェーン・バーキンは、母親のニーズを満たしてくれるバッグがないと、仕方なく籐かごに荷物を詰め込んで持ち歩いていました。
それを見たジャン=ルイ・デュマは、大量の荷物をしっかりと収納できて、荷物の重さにも耐えられる丈夫なバッグをデザインしました。
出来上がったバッグはバーキンの名を冠し、今なお世界中の女性に愛されています。
エルメスのケリーバッグの名前の由来は?
ケリーはもともと「サック・ア・クロア」という名前で1936年に発表されました。
「サック・ア・クロア」がケリーと呼ばれるようになったのは、1955年ごろからです。
モナコ公国の公妃グレース・ケリーが愛用したことがきっかけで「ケリー」に改名されたのです。
当時妊娠中だったグレース・ケリーが、このバッグで膨らんだお腹をパパラッチから隠した逸話は、今でも広く知られています。
エルメスのバーキンとケリーバッグの違いを徹底比較!
それでは早速エルメスの最高峰バーキンとケリーを画像付きで比較していきます!
サイズ感や収納力も分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてください。
ケリー25とバーキン25|正面からの違いを比較
ケリー25(左) バーキン25(右)
腕を通すハンドルに違いがあるのが分かりますね。
ケリーのハンドルが1本で、バーキンはハンドルが2本あります。
ケリーのハンドルの付け根を見ると金具が特殊な形をしていて、ここにショルダーストラップを取り付けることができます。
バーキンにはショルダーストラップは付属していないため、そのままハンドルを腕に通して持ちます。
クロアでフラップを止める構造はどちらも同じですが、大きな違いはハンドルが取り付けられている位置。
ケリーはフラップの上部にハンドルが付いていますが、バーキンはフラップではなくボディにハンドルが付いています。
見た目以上にこの差は大きく、フラップにハンドルが付いているケリーはフラップを開けたままで持ち歩くことができず、ショルダーストラップなしで持ち歩くのには不向きといえます。
逆にボディにハンドルが付いたバーキンは、ショルダーストラップがないため斜め掛けにはできませんが、フラップを開けたままで持ち歩くことができます。
フラップを開閉する手間がさほど気にならず斜め掛けを好む方はケリー、フラップを開けたままでスムーズに荷物を出し入れしたい方はバーキンを選ぶのがおすすめです。
ケリー25とバーキン25|横からの違いを比較
ケリー25(左) バーキン25(右)
横から見てみるとかなりマチの広さに違いがあるのが分かります。
バーキン25のマチの方が、ケリー25より断然広いですね。またバーキンはクロアを緩めて使うことで、更にスペースを広く使うことができます。
バッグは小さい方が良いけれど収納力も欲しいという方には、ケリーよりバーキンがおすすめです。
バーキンの収納力の高さはバッグの女王に君臨する理由の1つといえますね。
ショルダーストラップがあった方が色々なコーデを楽しめるので、雰囲気を変えてコーデを楽しみたい方にはケリーがおすすめです。
ケリーはストラップを外してトップハンドルで持つと、また違った雰囲気になりエレガントな印象を与えます。
エルメスのバーキン25とバーキン30のサイズの違いを比較しました
バーキン25(左) バーキン30(右)
バーキンのサイズ展開は5サイズ展開となっています。
日本ではバーキン25と30が最も人気のサイズです。中でもバーキン30は小柄な日本人のために作られたとされていて「日本サイズ」とも呼ばれます。
サイズ展開は豊富なため持ち歩く荷物の量に合わせて最適なサイズを選べます。
どちらも500mlのペットボトルが収納でき、普段使いには十分なサイズといえます。
注意したいのはハンドルの長さ!バーキン25はハンドルが短く、厚手のアウターを着る冬場になると腕に通して持つのは難しくなります。
腕にかけて手を空けたいという方は、バーキン30を選ぶことをおすすめします。
エルメスのケリー25とケリー28のサイズの違いを比較しました
- ケリー25 内縫(左) ケリー28 外縫(右)
-
ケリー25(前) ケリー28(後)
写真で見ると大きさの違いがはっきりと分かりますね。ケリー25はミニバッグの流行を受け20~30代の女性から高い支持を得ています。
小さいながらある程度の収納力があって可愛いフォルムが人気のポイントです。特に小柄な方が多いアジア系のブティックでは、現在ケリー25の人気が絶頂期と言われています。
付属のストラップを取り付けて、斜め掛けするとさらにキュート!
すっきりとしたフォーマルな印象を好まれる方は外縫、柔らかく穏やかな印象をお好みの方は内縫がおすすめです。
ケリー28は定番人気サイズで、バーキン30と同様に入手困難なサイズです。長財布やスマホ、そしてポーチも入る大きさで収納力があり非常に人気です。
ケリー28はショルダーストラップを肩にかけたとき、身長165cmがベストと言われています。
ケリー25よりも横幅があり、十分な存在感があります。
身長160cm以下の方がケリー28を持つ場合は、斜め掛けがおすすめです。斜め掛けすると荷物の出し入れの際、バッグがちょうどいい高さにきます。
エルメスのバーキンとケリーはどっちが人気が高い?
バーキンとケリーはどちらも非常に人気が高く、人気の差はほとんどありません。
バーキンはフラップを開けたままで持つことができるため、荷物の出し入れをスムーズに行いたい方に人気です。
ただし、ショルダーストラップは付けられないため、両手をあけておきたい方にはあまりおすすめしません。
その点、ケリーはショルダーストラップが付属しているため、肩に掛けられるバッグを好む方から支持を集めています。
ケリーはフラップにトップハンドルがついているため、ターンロックを閉めないでハンドルを持つとバッグが開いてしまいます。
見た目の違いはもちろんですが、荷物の取り出しやすさと持ち運びのしやすさに差があるため、どちらを重視するのかによってもチョイスは変わってくるでしょう。
エルメスのバーキンとケリーの違いについてまとめ
- ハンドルが2本あるのが「バーキン」、ハンドルが1本なのが「ケリー」
- ストラップが付けられるのが「ケリー」、つけられないのが「バーキン」
エルメスのバーキンとケリーついて比較してきましたが、いかがでしたか。ケリーにもバーキンにもそれぞれの魅力がありますね。
サイズは持ち歩く荷物の量で好みが分かれるので、ぜひ自分に合ったサイズを探してみてください。少しでも迷われている方の参考になれば幸いです!
バーキンもケリーもエルメスの正規店で購入するのは至難の業とされる超希少なアイテムなので、手っ取り早く入手したい方はブランドリユース店で購入するのがおすすめです。
プレゼントでバーキンやケリーをもらったけど自分には合わなかったという方や、飽きてきて新しいバッグに買い替えたいという方は、ブランド買取店で査定してもらいましょう。
素材や色、コンディションにもよりますが、定価以上での買取が期待できる可能性が高いです。