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金を買うにはどこがいい?現物購入のおすすめの方法や注意点をご紹介

金を買うにはどこがいい?現物購入のおすすめの方法や注意点をご紹介

美しい輝きや希少性の高さから、古くから世界中で親しまれてきた「金」。

金は普遍的な価値があるうえ世界中で取引が行われているため、換金性が高いのが特徴です。

また株式や債券のように価値が突然なくなるリスクもないので、資産運用のひとつとして金を選ぶ方が増えてきています。

金にはさまざまな投資方法がありますが、最も手軽にできるのが「金の現物購入」です。

金と同じように現物資産に含まれるものとして家や土地などがありますが、購入にいたるまで多くの時間がとられるうえ、多額の資金が必要です。

それに対して金は、貴金属メーカーや百貨店でも簡単に手に入るうえ、ものによっては2~3万円ほどで購入できます。

また金は100gほどで何十万円もの価値があるため、場所をとらずに保有できるのも大きなメリットです。

今回は、金を現物で購入する具体的な方法や注意点を徹底的に解説。

金の購入費用をなるべくおさえる方法も解説していますので、金の現物購入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を監修した鑑定士
浜口 英孝
常務執行役員浜口 英孝

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内10店舗を統括している。

金(インゴット)を購入する方法は?

ここからは、金を購入する具体的な方法について解説しましょう。

金の購入方法1:貴金属店などで金貨を買う

金貨

金の現物購入で最も手軽なのが、貴金属店や百貨店などで金貨を買うことです。

金貨は地金と比べると一つ一つが軽量でサイズも小さいことから、自宅でもスペースをとらずに保管できます。

現在の金貨は、「地金型金貨」と「記念金貨」の2種類があります。

地金型金貨とは、各国の造幣局が鋳造しており、主に投資用として発行されている金貨のことです。

地金型金貨の中では、カナダ王室造幣局の「メイプルリーフ金貨」やオーストラリア造幣局の「ウィーン金貨」などが特に有名です。

どちらも政府が品質を保証しているため信頼性が高く、金貨を取り扱っているメーカーであれば、ほぼ間違いなく取り扱いがあります。

そして収集型金貨は、発行数が少なくコレクション性の高い金貨のことです。

収集型金貨は希少価値が高いため、金地金の価格よりもはるかに高額で取引されることも。

代表的な収集型金貨には、イギリス王室属領のマン島が発行していた「キャット金貨」や、アメリカ合衆国で発行された「インディアン金貨」などがあります。

収集型金貨は現存する枚数が増えることはないため、年数が経てば経つほど価値が増していくのが特徴です。

10年、20年とじっくりと寝かして価値を高めていきたいなら、収集型金貨の購入をおすすめします。

金の購入方法2:貴金属店などで地金を買う

金地金

資金が潤沢にある方や、投資目的で本格的に金を購入したい方は「地金」がおすすめです。

地金とは金属を貯蔵しやすいように塊にしたもののことで、「インゴット」とも呼ばれます。

地金はネットショップでも手に入りますが、初めて金を購入する方は貴金属店や地金商を直接訪れると良いでしょう。

現物を自分の目で確認したり、保管に関する注意点をその場で質問したりできるため、安心して地金を購入することができます。

また、地金を購入する際には表面に刻印があるかどうか、必ず確認しておきましょう。

メーカーにより刻印の種類は多少異なりますが、シリアルナンバー(商品の管理番号)・商標(地金を製錬したメーカー)・重量表示・品位表示(金の純度)の4つは必ず表記されています。

刻印は地金の品質を保証する大切なものなので、将来現金化する際の買取査定にも大きな影響を及ぼします。

刻印がないものは品質の保証ができず、たとえ本物の地金だとしても買取が断られてしまうケースもあるので注意しましょう。

金の購入方法3:金ETF(上場投資信託)で買う

パソコン 株

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。

ETFとよく比較されるものに投資信託がありますが、最も大きな違いは上場しているかどうかです。

ETFは上場しているため、株式と同じように証券会社を通じて買付や売却の手続きを行います。

株式市場と同じようにリアルタイムで動きがあり、取引時間内ならいつでも売買が可能です。

ETFで金を購入する場合は、証券会社で口座を開設したうえで、注文を行います。

金の現物に交換したいときは転換取扱証券会社に請求し、宅配便や郵送で金が自宅へ送られてきます。

ただし、商品によっては金の現物と交換できないケースもあるため、申し込み時にしっかりと確認しておきましょう。

金の購入方法4:純金積み立てを利用する

コイン 紙幣

純金積み立てとは、毎月一定の金額やグラム数で金を購入する投資方法のことです。

証券会社や銀行などと契約を交わし、口座を開設すると運用がスタートできます。

純金積み立ては1,000円から取引ができるため、資金の限られている方にもおすすめの投資方法です。

資金に余裕があるときは、「スポット購入」といって好きなタイミングで金を追加購入することも可能。

また、積み立てた金は地金や金貨として受け取ったり、現金として引き出したりすることができます。

純金積み立てのデメリットは、金を購入する際に手数料がかかること。

純金積み立ては短期間で大きな利益を出すことができないため、長期間の運用が必要となります。

わずかな手数料でも長い目で見れば大きな差が出てしまうため、サービス内容と手数料が見合っているのか、契約前にじっくりと判断すると良いでしょう。

金の購入方法5:金先物取引を利用する

金 チャート

「先物取引」とは、ある特定の商品を現在取り決めた金額で、決められた期日に売買を行うことです。

どれだけ価格が変動していたとしても、期日が来たら必ず取引を行わなければなりません。

取引の時点で価格が決められているため、金を売るときにその金額よりも高ければ利益が出て、反対に低かったときは損失が出る仕組みです。

価格が思い通りに動けば短期間で大きな利益を生み出せますが、予想に反する動きになると大きな損失が出るリスクもあります。

また金の先物取引には、差損益を受け渡して取引を終える「差金決済」と、地金と代金の受け渡しを行って取引を終える「受渡決済」という2種類の決済方法があります。

受渡決済の場合、地金が現物で手元に届くほか、倉荷証券(地金が倉庫に保管されていることを証明する証書)を受け取ることも可能。

倉荷証券は、地金の保管場所がない方や盗難のリスクを避けたい方に適していますが、別途保管手数料や委任手数料などが必要です。

先物取引は仕組みをしっかりと理解していないと損失を生み出す可能性が高いため、投資の知識がある方や資金に余裕のある方におすすめします。

金(インゴット)の購入にかかる手数料を徹底比較!

ここからは、金の購入にかかる手数料をメーカーごとにご紹介しましょう。

なお、購入手数料の情報は2023年3月22日現在のものですので、参考までにご覧ください。

金購入の手数料1:三菱マテリアル

金の重さ 購入手数料
5g 4,400円
10g、20g 3,300円
100g 8,250円
500g,1kg 無料

1871年に設立した総合非鉄金属製錬メーカーが「三菱マテリアル」です。

三菱マテリアルが生産する金はすべて、香川県の直島製錬所にて品質管理を行い、品位99.99%の国際基準を満たしています。

また地金の表面にはロンドン貴金属市場協会(LBMA)の厳正な審査をクリアした証が刻印されており、高い信頼性があるのが特徴。

三菱マテリアルの場合、地金5~100gまでは購入手数料がかかるため、少量の地金を購入するよりも500gか1kgの地金を購入するのがおすすめです。

金購入の手数料2:田中貴金属

金の重さ 購入手数料
5g 4,400円
10g、20g 4,400円
50g 8,800円
100g 16,500円
200g、300g 16,500円
500g、1kg 無料

創業から100年以上に渡り、金やプラチナなどの精錬や分析に携わってきたのが「田中貴金属」です。

1978年に日本で初めてロンドン金市場公認溶解業者に認定されており、日本の金と世界の金市場をつなぐきっかけを作りました。

さらに田中貴金属は、カナダ王立造幣局とオーストリア造幣局の地金型コインの日本輸入販売総代理店であり、海外の造幣局からも高い信頼を寄せられています。

田中貴金属は他ブランドと比較すると購入手数料は高めですが、国内のみならず海外でも知名度があるため、世界のどこでも換金することが可能です。

また、田中貴金属の直営店が全国主要都市に約100店舗あるため、実店舗で相談しながら地金や金貨を購入したい方にも適しています。

金購入の手数料3:日本マテリアル

金の重さ 購入手数料
5g 1,980円
10g,20g 1,980円
50g 1,100円
100g 無料
200g、300g 無料
500g、1kg 無料

「日本マテリアル」とは、1992年に創業した貴金属の精錬メーカーです。

日本マテリアルの最大の特徴は、金を100g以上購入すると手数料が無料になること。

100g・200g・300gの金は1kgや500gと比べると生産コストがかかるため、手数料がかかるのが一般的です。

しかし、日本マテリアルは自社工場で生産コストをおさえることで、手数料無料を実現しています。

また、金100g未満であっても購入手数料が割安なので、少量をお得に購入したい方にぴったり。

店頭や電話のほか、オンラインでも購入できるため、来店する手間をかけたくない方にもおすめです。

金購入の手数料4:堤田貴金属工業

金の重さ 購入手数料
5g、10g、20g 4,400円
50g 8,800円
100g、200g、300g 16,500円
500g、1kg 無料

金やプラチナなど貴金属の買取や、リサイクル業務も手がけるのが「堤田貴金属工業」です。

自社製の商品しか買い取らないという貴金属メーカーも多い中、堤田貴金属工業では他社ブランドの金製品の買取も行っています。

また、国内に流通する99.99%の地金であれば、金の分割加工にも対応。

金相場の変動に合わせて地金を複数回に分けて売却したい方や、子供たちへの贈与のため人数分に分割したい方などに適しています。

地金の購入手数料は一般的な相場と同等の価格ですが、金の購入・売却・加工まで総合的に対応するメーカーを探している方におすすめです。

金購入の手数料5:楽天証券

金の重さ 現物受け取り手数料
100g 5,500円
500g 22,000円
1,000g 27,500円

1999年に設立したインターネット専業の証券会社が、「楽天証券」です。

楽天証券では金を実店舗で購入することはできませんが、金を1,000円から積み立てられる純金積み立てサービスを実施しています。

なお金の買い付けには、買付代金の1.65%の手数料が定められているほか、金を現物で受け取るには別途受け取り手数料が必要です。

一見すると手数料が割高のようですが、楽天証券の場合は年会費や保管手数料などは一切かかりません。

また、楽天カードによるクレジット決済を利用すると、積立額の0.5%の楽天ポイントが付与されれます。

さらに楽天証券の口座があれば、サービスの申し込み・積立金額の変更・地金の発送のすべてがオンラインで可能です。

貴金属店に直接行く時間がない方や、気軽に金投資を始めたい方は楽天証券の積み立てサービスをチェックしてみてください。

金の購入は税務署にばれる?

請求書

土地や家とは違い、金の購入は特別な手続きが必要ないため、税務署にはばれないと考える方もいらっしゃるかも知れません。

しかし実際は、一度の取引で200万円以上の地金や金貨を購入すると、担当した業者は税務署へ「支払調書」を提出する義務があります。

提出された支払調書を調査すれば、誰が高額な金を所得しているかすぐに特定されてしまうのです。

また税務署には、個人が所有している銀行口座を調査し、預貯金の流れを確認できる権限があります。

購入した金が200万円未満だったとしても、その金を売却して利益を得れば税務署に申告しなければなりません。

もし申告漏れが発覚した場合、通常よりも高い税金を払うリスクがあるため、十分に注意しましょう。

金を購入する際の注意点は?

ノート 万年筆

金は少量でも高額で取引されるため、質の悪いものや銅に金メッキを施した偽造品が市場にも数多く出回っています。

偽造品の中には見た目や比重まで精巧に似せたものもあり、金を査定する知識がなければ見分けることはできません。

そのため、実物が確認できないネットショップを利用したり、ブランドが確認できない金を購入したりするのはなるべく避けましょう。

高品質な金を安心して購入したい方は、国際公式ブランドの金を実店舗で購入するのがおすすめです。

国際公式ブランドとは、日本で唯一の公設貴金属市場である「東京商品取引所」が定めたブランドのこと。

国際公式ブランドの商品は99.9%以上が金で作られていると認定されており、国内のみならず海外からも信頼されています。

また、金は時間が経っても変色することはありませんが、柔らかく傷つきやすい性質があります。

金の中でも、特に金貨は見た目の美しさも重要なので、傷がついたものは価値が大きく下がってしまうことも。

他の貴金属と触れて傷がつかないように、専用のケースに入れて金庫などに保管するようにしましょう。

金(インゴット)の購入方法についてのまとめ

まとめ

  • 金は不動産や家などよりも簡単に購入でき、少額からの投資も可能
  • 金の購入手数料は大きな差があるため、費用を抑えたいなら複数のブランドをチェック
  • 金を購入するなら、信頼できる国内メーカーを選ぶことが重要

古くから人類の歴史に根付いており、普遍的な価値をもつ金。

金は資金や用途に応じて、さまざまな購入方法を選べるのが魅力です。

手軽に金を購入したい方は貴金属店や百貨店で金貨を買ったり、有事の際の資金として保有したい方は、地金商で地金の購入をしたりするのがおすすめです。

また盗難のリスクが気になる方は、金ETFや純金積み立てを利用し、必要に応じて現物を手元に取り寄せると良いでしょう。

お手持ちの金を売却したい方は、「ギャラリーレア」をぜひご利用ください。

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