ブランド品の皮革素材で比較的使用されることが多いものとしては、牛革や馬革などが挙げられます。
使用する度に味が出る素材ですが、これらの素材よりも高級だといわれているのがクロコダイル(ワニ革)です。
その名の通りワニの革を利用した素材で、牛革や馬革とは違った雰囲気を出す、スペシャルな素材といえるでしょう。
特にエルメスにおいては、最高級皮革素材として位置づけられています。
そこで今回は、エルメスで販売されているワニ革について、その種類や特徴をご紹介します。
エルメスのクロコダイル(ワニ革)の種類と特徴
ポロサス(シャイン/マット)
一重にワニ革といっても、実はさまざまな種類があります。
数あるワニ革の中でも、最も高級だといわれているのがポロサス(光沢のあるシャイン、光沢のないマットの2種類)。
エルメスのバーキンといえば女性なら誰しもが憧れる一品ですが、ポロサスが使用されているバーキンはエルメスの中でも最高級のバッグとして知られています。
価格も500万円を越すのは当たり前で、中古品であっても200万円を超えることはよくあるため、なかなか手を出すことができない高級品です。
クロコダイルのカラーはブラックのイメージが強いですが、ポロサスのバーキンはブラックだけでなく、レッドやブラウンなども販売されています。
バーキン以外にはポロサスのベルトやスカーフベルトなどもあり、他の皮革素材にはない高級な雰囲気を感じられるでしょう。
エルメスで使用されているポロサスのアイテムは、ごく一部の人たちが持つことができるセレブのステータス。
ポロサスのバーキンを持っているだけで、羨望のまなざしを送られることは間違いありません。
ニロティカス(シャイン/マット)
ニロティカス(光沢のあるシャイン、光沢のないマットの2種類)はポロサスより1つ格が落ちるものの、バーキンに使用されている最高級の素材です。
ポロサスよりも面が多少大きく、きめ細やかなポロサスと比較すると大胆で主張が強いデザイン性があります。
高級感が強いポロサスに比べるとカジュアルな印象が強く、年齢を問わず持ちやすい雰囲気があります。
また、価格もポロサスよりは安価なので、実際の購入しやすさのことを考えると、選択肢としてはニロティカスになることが多いでしょう。
憧れのポロサスにはなかなか手が出せないため、購入することができる範囲内のニロティカスを手に取る方が多いのも、購入者に関する特徴の1つです。
アリゲーター(シャイン/マット)
アリゲーター(光沢のあるシャイン、光沢のないマットの2種類)も、クロコダイルと同じくらいよく聞くワニ革です。
クロコダイルとアリゲーターの違いは、単純にワニの種類。アリゲーターは主に南北アメリカ大陸に生息しており、クロコダイルと比較すれば温和な性格をしています。
エルメスの中ではリーズナブルな価格帯で、ポロサスやニロティカスに手が出せない方は、アリゲーターが選択肢になるでしょう。
ワニ革って何で高いの?
ワニ革が高い理由はシンプルで、ワニの数が少なく捕獲することが難しいからです。
したがってワニ革の流通量も少なくなり、必然的に価格が高くなってしまいます。
また、牛革や豚革、馬革などと大きく違う点は、もととなる動物を飼育できるかどうか。
牛や豚は家畜動物なので、効率的に飼育をして皮革を入手することができます。
しかし、ワニは野生動物な上に凶暴で、飼育するのは困難。
このような理由からワニ革は希少といわれ、高級な皮革とされるのです。
おわりに
エルメスのワニ革はバッグの中では最高峰といわれ、皆の憧れの的です。
手にすることは難しいかもしれませんが、エルメスのワニ革製品はセレブのステータスともいえるアイテム。
ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。