ロレックスのスポーツモデルとして有名なコスモグラフデイトナ。
その中でも特に人気のモデル、Ref.116500LNについて書いていきたいと思います。
どのような魅力がファンを惹きつけているのか。
また、高騰しつづける買取価格の相場は現在どうなっているのか。購入や売却をされる際の参考にしていただけましたら幸いです。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で常務執行役員として勤務。高級時計、宝石の査定を得意とし、業界で15年以上の豊富な経験を持つ。
現在は「お客様にとっての特別な企業になる」という信念と共に、国内10店舗を統括している。
目次
ロレックスのコスモグラフデイトナRef.116500LNのスペックについて解説
型番 | 116500LN |
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ケースサイズ | 40mm |
素材 | オイスタースチール |
ベゼル | セラクロムベゼル、タキメーター |
文字盤 | 黒、白 |
防水性 | 100m |
ムーブメント | 自動巻き(Cal.4130) |
パワーリザーブ | 約72時間 |
ロレックスのデイトナ116500LNのケースサイズは前モデルと同じく40mm。防水性は100m、文字盤も黒白で展開されています。
前モデルと比較して性能面での違いはさほどありませんが、セラミックベゼルやより鮮明になった文字盤、バックルの仕様など、見た目が大きく変更されました。
よりスタイリッシュになったデザインが響いたこともあり、2016年に発売されて以来、長年にわたって支持され続けています。
ロレックスのコスモグラフデイトナRef.116500LNはどんな時計?3つのポイントで解説!
コスモグラフデイトナは通称「デイトナ」の名で親しまれ、モータスポーツの世界で活躍する人、いわゆるレーサーに向けて開発された時計です。
1963年に初代デイトナが誕生し、50年以上の長きにわたって愛され続けています。
スポーツクロノグラフというジャンルに分類され、計測すること、頑丈であることに優れています。
計測に優れた時計ならではのベゼル、文字盤上でひときわ目を引く3つのメーター。
そのメカニックなデザインに惹かれる人は多いのではないでしょうか。
高級感あふれる見た目からスーツにも合わせられる時計ですので、シーンを選ばずに使えます。
ロレックスのデイトナ116500LNの特徴1:クロノグラフ機能
クロノグラフとはいわゆるストップウォッチ機能のこと。ロレックスの製品だけを指すのではなく、すべての時計メーカーにおいて共通する機構の名称です。
タイム計測はいたってシンプル!
①スタート
②ストップ
③リセット
の3段階で行われます。
クロノグラフはベゼル上にメーターを刻まれたモデルが多く存在しますが、「メーターの種類」によって機能は異なります。
今回ご紹介している「コスモグラフデイトナ Ref.116500LN」のベゼルには「タキメーター」という機能のメーターが刻まれています。
ロレックスのデイトナ116500LNの特徴2:タキメーター
タキメーターとは速さを計測する機能です。具体的には最大時速と平均時速を測ることができます。
一般的なクロノグラフモデルの中では特に多くの時計で採用されており、クロノグラフの象徴ともいえます。
ロレックスのデイトナだけでなく、オメガのスピードマスターやタグホイヤーのカレラなど、タキメーターを採用するクロノグラフモデルは多いです。
また、時間を計れるという機能的な面だけでなく、デザイン面で人気を集めている機構でもあります。
ロレックスのデイトナ116500LNの特徴3:文字盤上の3つのメーター機能
文字盤上にある3つの小さなインダイヤルのメーターはそれぞれ異なる役割を持っています。
右側のメーターは30分積算計
下側のメーターはスモールセコンド
左側のメーターは12時間積算計
となっています。
30分積算計(右側のメーター)
最大30分まで時間を計測することができるメーターです。
デイトナの秒針はクロノグラフ針とも呼ばれますが、そのクロノグラフ針が1周するとメーターの針が1目盛り進みます。
ロレックスのクロノグラフ以外の時計でも定番の機能です。
スモールセコンド(下側のメーター)
1分間の計測ができます。秒単位の計測をする際に使うスモールセコンドです。
12時間積算計(左側のメーター)
最大12時間までの時間を計測することができるメーターです。クロノグラフ針60周でメーターの針が1目盛り進みます。
長時間の計測は日常生活ではあまり使わない機能ではありますが、レースの世界において長時間を計測する際には必要不可欠です。
ロレックスのコスモグラフデイトナRef.116500LNの魅力とは?
Ref.116500LN は2016年に登場したモデルです。
登場の際に改良された部分が支持され、前モデルであるRef.116520を超える人気を誇っています。人気の理由は、ロレックスの最先端技術がこれでもかというくらい結集されていることにあります。
ここからはその理由の一端となる特徴についてご紹介していきます。
ロレックスのデイトナ116500LNの魅力1:セラミック化したセラクロムベゼル
前モデル(Ref.116520)からの変更点は少ないながらも、大きな変更点となったのがセラクロムベゼル化です。
素材が変更される前のベゼルは、上の写真のようにステンレススチールで作られていました。
セラクロムとは、ロレックスが特許を取っている特殊なセラミック素材です。
光沢を出すために、鉱物の中で最も硬いとされるダイヤモンドで研磨するという製造工程を経ますが、それほどに硬い素材なのです。
硬いということは、つまり頑丈で傷が付きにくいということです。
また、セラミックは紫外線の影響も受けにくい素材であるため、ベゼルの色褪せの心配も減りました。
綺麗な状態を長く保ちやすくなったわけですから、高評価をされるのは当然ですよね。
ロレックスのデイトナ116500LNの魅力2:トリプルロックリューズとネジ式のプッシュボタン
現行のコスモグラフデイトナのリューズには三重構造のロック機能があります。
三重のパッキンによる気密性がとても高く、浸水の心配は全くないと言っても過言ではありません。
また、ストップウォッチとして計測する際に使う右側上下のプッシュボタンはネジ込み式です。こちらも防水性に優れており、しっかりネジを閉めた状態であれば多少の水はものともしません。
ロレックスのデイトナ116500LNの魅力3:ムーブメント
ムーブメントは前モデル(Ref.116520)からの変更はなく、Cal.4130が搭載されています。
2000年に登場したムーブメントですが、72時間のパワーリザーブ、部品数の削減に成功したことによるメンテナンス作業のしやすさを実現した高性能のムーブメントです。
ロレックスのコスモグラフデイトナRef.116500LNの二次流通での買取価格相場
資産価値が高いことでも有名なデイトナは、正規店でもなかなか手に入らない時計です。
そのため二次流通では定価をはるかに上回る価格で販売、買取されています。
ここからは黒文字盤、白文字盤ともに定価は1,387,100円ということを念頭に置き、時計の買取相場の金額をご案内します。
【2021年4月現在】ロレックスのコスモグラフデイトナ116500LNの未使用・新品買取相場
黒文字盤 | 2,500,000円~2,900,000円 |
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白文字盤 | 3,000,000円~3,400,000円 |
という価格がおおよその相場です。
新モデルが登場することにより、生産終了するモデルの相場が上がることは多くありますが、
Ref.116500LNについては現行モデルであるにも関わらず定価を著しく超えた価格相場が続いています。
ロレックスのコスモグラフデイトナ116500LNは黒文字盤と白文字盤のどちらが人気?
文字盤のカラー展開は前モデル(Ref.116520)に引き続き、黒と白の2種類です。
これまで特に人気だったのは黒文字盤でしたが、Ref.116500LNでは白文字盤が人気になりました。
2021年4月現在の相場では黒と白の文字盤でおよそ500,000円前後の金額差があります。
ベゼルの素材が変わり黒色になったことで時計の印象が変わったこと、そして文字盤上の3つのクロノメーターのサークル部分の色がシルバーから黒に変わったことが好印象につながったようです。
ロレックスのコスモグラフデイトナは2021年に新作が発表される?
『2021年は新作中にコスモグラフデイトナの新モデルが発表されるのでは』という話がまことしやかに囁かれていることも価格高騰の一端となっている可能性がありますね。
もしも本当に新作が発表された場合には上下に大きく変動することが予測されますから、売却されるなら今が最適かもしれません。
ロレックスのコスモグラフデイトナRef.116500LNについてまとめ
まとめ
- ロレックスのスポーツモデルの時計は全体的に価格が高騰している
- スポーツモデルでもコスモグラフデイトナは特に人気で買取価格も高騰
- コスモグラフデイトナは計測に優れたレーサー向けの時計
- 116500LNで前モデルとベゼルの仕様が変わり、白文字盤が人気に
ロレックスのスポーツモデルの時計は全体的に価格が高騰しており、ギャラリーレアでも高価買取しております。
特に人気のコスモグラフデイトナはロレックスの今後の動向が気になるところですね。
売却をお考えの方はぜひ気軽にご相談ください。もちろん、お見積りのみでも大歓迎です!