あなたは腕時計をいくつお持ちでしょうか。
複数お持ちの方はもちろん、お気に入りの1つを毎日身に着けている方であっても、家に帰れば外して休ませているはず。
この時、どのように保管するかによって腕時計の寿命も大きく変わります。
特に高級ブランドの腕時計の場合は手放す際に保管状態が良ければ、高価買取の期待もできるでしょう。
今回は、腕時計を上手に保管するコツをご紹介します。
目次
ちょっと待って!収納前にお手入れを
使ったらその日のうちに
腕時計は肌に直接着けるため、皮脂や汗による汚れは避けられません。
日常的に使用していれば、ホコリや細かいゴミだけでなく、手洗いなどによる水分も付いてしまいます。
そのままにしておくと本体やベルト部分を傷める原因になってしまうため、腕時計を外したら必ずその日のうちに汚れを落としましょう。
基本的には柔らかい布で全体を拭き取ります。
これだけでも効果はありますが、綿棒や爪楊枝を使って細かい部分や溝を掃除すると、さらに清潔に使うことができます。
ベルトに余裕を持たせる
またベルト部分を傷めないためにはあらかじめ装着時の通気性をよくしておくことが有効です。
サイズぴったりで着けるのではなく、指1本分の余裕を持って調整しましょう。
ベルト部分は素材によってお手入れの方法も違います。
乾燥させる
金属やポリウレタンのベルトは洗うことができますが、皮革ベルトはできません。
いずれも水分をしっかり拭き取り、乾燥させることがポイントです。
それぞれの特徴を押さえて日々のお手入れをしましょう。
▼お手入れ方法について詳しくはこちら▼
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保管時に気を付けたい7つのポイント
高温多湿を避ける
腕時計の保管の際には、ホコリや高温多湿を避け通気性が良い場所を選びましょう。
湿度が高いと時計の内部に水分が入り込み、金属部分のサビや皮革部分のカビが発生しやすくなるため、気を付けてください。
機械式の腕時計は、保管場所の温度によって進みや遅れが出ることがあります。
直射日光を避ける
紫外線を浴びることで時計の顔である文字盤は日焼けで劣化し、レザーベルトに関しても極度の乾燥により劣化の原因になります。
日光が入らない暗所で保管しましょう。
落下の恐れがある不安定な場所には置かない
時計は精密機械のため時計の精度を落とす落下の危険性のある場所に置くのは避けましょう。
落下の衝撃により進みや遅れが生じる可能性があります。
電子機器の近くに置かない
時計は磁気を発する製品に近づけると時刻の乱れが生じます。
我々が普段使用している電化製品は多かれ少なかれ磁気を発生させるため、テレビやオーディオ機器、パソコン、ケータイ、電子レンジ、冷蔵庫などの近くに置かないように注意が必要です。
また電子機器以外にもマグネットなど、磁気の発生源は身の回りに多くあるため普段から注意しましょう。
機械式やクオーツ式の腕時計は、磁気によって部品が磁化すると精度に影響を及ぼします。
強い磁気が内部に残ってしまった場合は、正しく作動しなくなるため専門技師が磁気を取り除く作業をする必要があります。
化学物質や薬品の側には置かない
時計のバンドや文字盤は化学物質等と化学反応を起こして変色する可能性があります。
変色してしまうと自分では修正が効かず専門業者に依頼することになるので注意しましょう。
乾燥剤の側には置かない
暗所というと1番最初に思いつくのが衣装ケースやタンスだと思います。
しかし、乾燥剤入りの衣装ケースやタンスには注意が必要です。
乾燥剤は乾燥させる力が強すぎるため、時計内部の潤滑油まで乾燥させてしまうことがあります。
潤滑油が乾燥してしまうとパーツ同士が摩擦を起こし、時計の故障に繋がるので注意しましょう。
定期的に時計を動かす
時計は長時間動かさないと潤滑油が固まり、故障等の原因になってしまいます。
複数の時計を持っている場合は、長期間使わない時計もあるかと思うので、それらの時計は定期的にゼンマイを巻く等して動かしてあげましょう。
目安としては3ヶ月に1度がベストです。
収納ケースを活用してよりスマートに収納
腕時計を保管する際に購入時の化粧箱をそのまま使ったり、机の引き出しにきれいに並べたりする方法もあります。
もちろん保管方法としては問題ないのですが、購入時の化粧箱をそのまま使うと中身が分かりにくくなりますよね。
デザイン性の高い腕時計や、ブランド物の腕時計を見えない場所にしまい込んでおくと、もったいない気がしませんか?
そこで活躍してくれるのが腕時計専用の収納ケースです。
収納ケースを使用すると、よりスマートの収納できます。
コレクションボックス
複数の腕時計を所有している場合はコレクションボックスがおすすめです。
コレクションボックスとは、腕時計保管用に作られた専用のケースのことです。
腕時計への刺激から守ることはもちろんですが、ケース自体のデザインが豊富なためインテリアとしても使用できます。
ワインディングマシーン
ワインディングマシーンは自動巻き腕時計をセットしておくだけで、自動でゼンマイを巻き上げてくれるケースです。
身につける機会が少ない腕時計を入れておくことで、定期的に動かす手間を省けます。
正しく保管して長く使おう
腕時計は普段身に着けるものだからこそ、きちんとお手入れして長持ちさせたいものですよね。
ホコリは傷の原因になり、汗や水分はベルト部分の劣化を招きます。
使った日の汚れはその日のうちに落とし、保管する場合は通気性や磁気などに気を配るなど、腕時計のことを考えたケアを行って愛用品を長く使っていきましょう。