今回はシャネルのシリアルナンバーについて解説します。ポイントは付属品のギャランティカードとシリアルシールです。
- シャネルのヴィンテージバッグを買ったので、年代を知りたい
 - 母からもらったバッグの製造年を知りたい
 - Gカードがいっぱいあって、どれがどれのカードかわからない
 
こういった方々にはお役に立てる内容だと思います。
目次
シャネルのアイテムにはギャランティカードがついてくる

シャネルの正規店でバッグや財布などを購入すると、かならず付属してくるギャランティカード。これはシャネルの「正規品であること」を保証する証明書であり、アイテムごとに固有のシリアルナンバーが割り振られています。
シャネルのシリアルナンバーから製造年数を調べる方法
ギャランティカードに記載されているシリアルナンバーから、お持ちのバッグやお財布の製造された年を知ることができます。
シリアルナンバーは7ケタもしくは8ケタの数字を組み合わせたもので、先頭の2ケタの数字からだいたいの製造年数がわかります。
たとえば一番古いシリアルナンバーは0(ゼロ)から始まる7ケタの数字で、2005年以降は10から始まる8ケタ。2014年以降は20から始まる8ケタで、2019年現在は27から始まる8ケタの数字になっています。
以下に西暦とシリアルナンバーの表を掲載しますので、参考にしてください。
| 西暦 | 登場したシリアルNo | 桁数 | 
|---|---|---|
| 1985年~ | 0****** | 7ケタ | 
| 1990年~ | 1****** | |
| 1992年~ | 2****** | |
| 1995年~ | 3****** | |
| 1997年~ | 4****** | |
| 1998年~ | 5****** | |
| 2000年~ | 6****** | |
| 2001年~ | 7****** | |
| 2003年~ | 8****** | |
| 2004年~ | 9****** | |
| 2005年~ | 10****** | 8ケタ | 
| 2007年 | 11****** | |
| 2008年 | 12****** | |
| 2009年 | 13****** | |
| 2010年 | 14****** | |
| 2011年 | 15****** | |
| 2012年 | 16****** | |
| 2013年 | 17****** | |
| 2014年 | 18****** ~ 20****** | |
| 2015年 | 21****** | |
| 2016年 | 22******、23****** | |
| 2017年~ | 24******、25****** | |
| 2018年 | 26****** | |
| 2019年~ | 27****** | 
このように、シリアルナンバーから製造年数を知ることができますが、数字が混在している年もありますので、あくまでも参考程度に考えましょう。
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シャネルのギャランティカードの特徴1:丸いシール

上の画像を見てください。左のギャランティカード(27番台:2019年製)の右上に丸いシールが貼られていて、右のカード(2番台:1992年製)にはシールがありませんよね。
この丸いシールは4番台(1997年)あたりから、偽造防止のために貼られるようになったもので、ココマークが描かれています。
4番台より前のギャランティカードには貼られていません。(写真右は2番台ですが、3番台のカードにもシールは貼られておらず、5番台のカードにはシールが確認できました。)
シャネルのギャランティカードの特徴2:ブラックライトを当てると文章が光る

上の画像にある「der wahrend seiner Herstellung strengsten Kontrollen」の行が光って見えています。このようにギャランティカードにブラックライトを当てると、カードに記載されている文章の「どこかの行」が発光するようになっています。
どの行が光るのかは法則があります。これも偽造防止の一環ですね。古い番号のギャランティカードは、ブラックライトを当てても発光しませんので、ご留意ください。
シャネルのバッグや財布の内部にはシリアルシールが貼られている

シャネルのバッグやお財布などの内部には、ギャランティカードのシリアルナンバーと同じ数字が記載された「シリアルシール」が貼られています。(けっこうわかりづらい部分に貼られています)
このシールも偽造防止の一助とされているもので、シールの仕様も何度か変更されています。シリアルシールとギャランティカードが対になっていますので、どれがどのカードかわからない・・・と困ったときには、シリアルシールを確認してみてください。
また、シリアルシールが剥がれていなければギャランティカードが無くても製造年を調べられます。
シャネルのシリアルシールの特徴1:ブラックライトを当てると発光する

現行のシリアルシールはシリアルナンバーが記載されているシールを覆うように透明のシールがかぶさっています。
ブラックライトを当てるとのそのシールの端に、ブランド名の入ったピンク色のリボンが浮かび上がるようになっています。
シャネルのシリアルシールの特徴2:切り目が入っている

シリアルシールには切り目が入っています。少しわかりにくいので赤線を引いてみました。これが切り目です。
この切り目によって、シールがバラバラにはがれるようになっているので、シリアルナンバーの貼り換えができないようになっています。
シリアルシールの特徴3:剥がれにくい・キレイに剥がせない
上記の切れ目と同じように、シールの貼り換え防止のためにかなり剥がしにくいシールとなっています。無理に剥がそうとすると接着部分に跡が残るので、はがしたのが一目瞭然です。
剥がしたシールも切れ目のせいでバラけてしまうし、キレイに剥がせていないので、とても再利用できる状態にはなりません。かなり頑丈に貼られているので、よっぽど古いバッグでない限り、いつのまにか剥がれ落ちていたという心配もありません。
シャネルのシリアルシールとギャランティカードがなくなる?
2021年5月の新作からシャネルのシリアルシールとギャランティカードが廃止されることになりました。
シャネルのシリアルシールが廃止されたら本物かどうか分かるの?

ギャランティカードとシリアルシールが廃止された代わりに、ランダムのシリアルナンバーが金属製のプレートに刻印される仕様に変更されました。この変更によって製造された年式の特定ができなくなりました。
まだ製造から時間の経っているアイテムも流通しているため、しばらくの間はギャランティカード・シリアルシールのある製品と金属プレートに刻印のある製品が、いずれも市場に出回ることになるでしょう。
シリアルシールがないからといって偽物ということではないので、正規店やブランドリユース店などで購入するときは、シリアルナンバーの入っている場所を確認してから購入すると安心ですね。
新作のアイテムではギャランティカードが廃止されましたが、購入時にギャランティカードが付属していた場合は、今後もきちんとなくさずに保管しておきましょう。ブランドリユース店に売却するときには、ギャランティカードの有無が買取価格を左右する場合があります。
シリアルナンバーのまとめ
- シャネルのシリアルシールとギャランティカードから製造年が分かる
 - 2021年の新作からシリアルシールとギャランティカードは廃止された
 
ということで、シャネル製品の製造年を調べるための方法としてシリアルナンバーの見かたと、ギャランティカード・シリアルシールについての豆知識について触れてきました。
ぜひ今回の記事を活用して、お持ちのバッグや財布などを確認してみてください。















