1868年にスイス・シャフハウゼンに設立された時計の名門ブランド、IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)。
その代表的なコレクションの1つであるダイバーズウォッチ「アクアタイマー」は、水深2,000mまでの水圧にも耐えられる世界唯一の機械式水深計を備えた「アクアタイマー・オートマティック 2000」をはじめ、幅広いラインアップが取りそろえられています。
今回は、アクアタイマーの数あるモデルの中から、人気のあるモデル5種をご紹介します。
アクアタイマー・オートマティック 2000(IW356802)
最もIWCらしいアクアタイマーといえる、2009年に登場した5世代目アクアタイマー。
前作まではフェルナンド・ポルシェ博士が旧西ドイツ軍のダイバーのためにデザインした「オーシャン2000」の影響を残すモダンデザインでしたが、このモデルはベーシックなダイバーズウォッチとしての特徴を強めたデザインとなっています。
ケース径44㎜、ケース厚14㎜のステンレススチールケースで、ヘリウム・エスケープバルブなしで2,000mの防水性能を実現。
また、ベゼルのインサートにも頑丈なサファイアクリスタルを採用し「15分まで」と「15分以降」で明確な色分けがなされているほか、長短針も色分けされているため、ダイビングに必要なエレメントが際立っています。
アクアタイマー・クロノグラフ(IW376803)
初代「アクアタイマー」と「オーシャン2000」をイメージしてデザインされたといわれているこのモデル。
最大の特徴は、セーフダイブ・システム付きのベゼルです。
アウターベゼルは両方向に回転しますが、インナーベゼルは文字盤を正面から見て、反時計回りに回転させた時しか動きません。
これによって、アウターベゼルがどんな方向から衝撃を受けても、決してインナーベゼルは逆回転することなく、また、ベゼル破損のリスクを大きく軽減しているのです。
ケース厚が17㎜と前世代より厚みは増していますが、防水性能が120mから300mにまでアップしている点も人気の理由となっています。
アクアタイマー・クロノグラフ「エクスペディション・チャールズ・ダーウィン」(IW379503)
生物学を通して生命の尊さを説いた、偉大な自然科学者ダーウィンへのオマージュとして製作されたモデルです。
ダーウィンがガラパゴス諸島まで航海したとされる「HMSビーグル号」をベースに、ケース素材にはブロンズが採用されているほか、裏蓋にはダーウィンの肖像がエングレーブされています。
同軸積算計と垂直クラッチ式のクロノグラフ機構を採用する、IWC自社製ムーブメント「キャリバー89365」を搭載している点も大きな魅力といえます。
現行のアクアタイマーに共通のセーフダイブ・システム付き回転式ベゼルを備えているため、本格的なダイバーズウォッチとしてももちろん使用可能です。
アクアタイマー・クロノグラフ「ガラパゴス・アイランド」(IW376705)
マットブラックのラバーでコーティングしたステンレススチール製ケースは、この「ガラパゴス・アイランド」エディションだけの特別仕様となっています。
そのブラックはガラパゴス諸島の大地を覆う溶岩、また、針やインデックスのホワイトは、島を包み込む雲をイメージしているのだとか。
また、裏蓋にはガラパゴス諸島の象徴であるゾウガメのレリーフがエングレーブされています。
アクアタイマー・クロノグラフ「エクスペディション・ジャック=イヴ・クストー」(IW376805)
スキューバダイビングのパイオニアとして、また環境活動家としてその名を残すジャック=イヴ・クストー。
このタイムピースは、1971年に彼が行ったガラパゴス諸島への壮大な航海と、その偉大なる足跡に敬意を表して製作された記念モデルです。
「アクアタイマー・クロノグラフ」と同じ構造となっており、遠征調査用のダイバーズウォッチとしてのあらゆる機能を搭載。
海のように深いオーシャンブルーの文字盤と、コーラルレッドの秒針。
裏蓋にはトレードマークのニット帽をかぶったクストーの姿がエングレーブされており、スペシャル感が高い個性的なデザインとなっています。
おわりに
今回は、IWCのアクアタイマーコレクションの中から、人気のあるモデル5種をご紹介しました。
アクアタイマーは、本格的なダイバーズウォッチとしての機能性にこだわりつつも、品のある落ち着いたデザインが特徴のため、デイリーに使用する人も多くいらっしゃいます。
優れたクラフトマンシップを感じることができる、IWCのダイバーズウォッチ・アクアタイマー。
あなたのウォッチコレクションにも1つ加えてみてはいかがでしょうか。