イタリアが誇る、一大ファッションブランドPRADA。
創業当初は、主にイタリア国内向けに皮革製品を取り扱うメーカーでしたが、1980年代から世界へ向けて商品を展開していくようになります。
その舵取りの中核を担ったのが創業者の孫であるミウッチャ・プラダ。
現在でもプラダの経営とクリエイティブに携わるミウッチャは、それまでレザー製品を中心としたラインナップを一気に拡大します。
以降プラダはバッグや財布、靴のほか、アパレル、アイウェア、ジュエリー、フレグランスなど多様な製品を取り扱うようになりました。
そんなプラダの製品の中で、今やプラダを語るうえで外せないアイテムといえば、香水が挙げられます。
2004年に発売されたプラダ初の香水「Prada Amber」を皮切りに、2011年には、甘くセクシーな香りの「Prada Candy」、また2012年には、モダンでスポーティな香りの「Prada Luna Rossa」とアイコニックな香水のシリーズが続々と誕生しました。
今回はプラダの香水にスポットを当てて、選び方や人気のおすすめアイテムをご紹介します。
ブランド買取販売店「ギャラリーレア」で青山表参道店の店長として勤務。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ表参道エリアにおいて、お客様の立場に寄り添った丁寧なヒアリング接客を武器に活躍。日・英・仏の3か国語を操り、国内だけではなく海外のお客様からの信頼も厚い。
目次
PRADA(プラダ)の香水を選ぶときのポイント3つ
プラダの香水を選ぶ際、もっとも重要なのは香りなのはいうまでもありません。
ただし香り以外にも香水を選ぶときのポイントがありますので、まずは自分に合うプラダの香水の選び方を見ていきましょう。
プラダの香水の選び方1:香りで選ぶ
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フローラル、オリエンタル、スパイシー、ウッディ、ムスクなど、さまざまな種類の香りが展開されているプラダ。
プラダの香水の香りはそのどれかを主役に、また複数の香りの要素を組み合わせて調香されています。
たとえば、女性らしさや優雅さを表現し、明るく爽やかな印象を与えてくれるフローラルの香り。
ローズ、ジャスミン、ラベンダーなど、さまざまな花のエッセンスから抽出された香料が使用されますが、プラダを代表するフローラル系の香水といえば「プラダフェム インテンス」。
チュベローズ、イランイラン、パチュリを中心に構成された、女性らしく官能的な香りが特徴です。
また東洋のエキゾチックな要素や、センシュアルな香りを特徴としてるオリエンタルの香り。
バニラ、アンバー、スパイス、などのエキゾチックな花のノートが使用され、温かみと複雑さのある香りが持ち味です。
プラダのオリエンタルな香りの香水としては、メンズラインの「ルナロッサ ブラック」があります。
現代的な男性的な香りが特徴で、トップにベルガモットとアンジェリカの快活な香り、続いてフレッシュなクマリンとパチョリの香りが現れ、最後はアンバーの甘い余韻に包まれます。
このほか奥行きのある印象を与えるスパイシーな香りや、温かみと深みのあるウッディの香り、またクリーンでセクシーな印象のムスクの香りなど、プラダの香水にはさまざまなジャンルの香りが効果的に用いられています。
プラダの香水の選び方2:種類で選ぶ
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濃度によっても香り方が異なるのが香水の奥深さ。
プラダの香水には香料の濃さの違う「オードトワレ」と「オードパルファム」の2種類が存在します。
まず香水をよりカジュアルに楽しみたい場合は、オードトワレがおすすめです。
オードトワレは比較的軽い香りが特徴で、香りの濃度は5〜15%と低め。フレッシュで爽やかな香り方です。
香りの持続性は数時間から半日ほどと、やや短い傾向にあります。
オードトワレは、プラダオリジナルシリーズや人気のキャンディシリーズ、またメンズでも多数展開されています。
プラダのオードトワレは、気負わず身につけられるので、デイリーユースにぴったり。
これに対してオードパルファムは、より高濃度の香りを持ち、オードトワレよりも多くの香料が含まれています。
香りの濃度は15〜20%と高く、より豊かで長持ちする香りが特徴です。オードパルファムは、特別なイベントや夜間の使用に適しています。
香りの持続性も長く、数時間から一日以上続くことも。
オードトワレよりも深みのある香りを長く楽しみたいという方には、オードパルファムがおすすめです。
プラダのレディース香水の中で、種類が多いことでも知られるオードパルファム。
多くのラインナップからお気に入りを選びやすいでしょう。
プラダの香水の選び方3:容量で選ぶ
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プラダの香水には、30ml、50ml、80ml、100ml、150mlの容量があります。
香水をつけるシーンに合わせて、最適な容量を選ぶとよいでしょう。
まずもっとも小さい30mlは、持ち運び用やプレゼントにおすすめです。
小さなサイズのため、どんなバッグにもすっぽり収納でき、外出先でサッと取り出して使えるのが魅力です。
また、新しい香りを試したい場合や、複数の香水でコレクションを作りたい場合にも適しています。
50~80mlの容量は、もっとも一般的なサイズ感。
デイリーユースにぴったりで、50~80mlの容量があれば数ヶ月~半年程度持つでしょう。
車内や職場のロッカーなどに、置いておくのに向いています。
100mlの容量は、やや大きめサイズ。
持ち運ぶには少し大きいので、基本的に自宅用におすすめのサイズ。プラダらしい高級感が楽しめるボトルは、玄関先や洗面台などに置いておくだけでも気分が上がります。
最後にもっとも大きな150mlの容量。
「自分の香り」として、何度もリピート買いしているお気に入りの香水は大容量で持っておくものいいでしょう。
好きな香りをたっぷり楽しむことができるほか、香水をアトマイザーに入れて、小分けにして持ち運ぶ方にもぴったりです。
PRADA(プラダ)のおすすめレディース香水5選!
まず、レディースでおすすめのプラダの人気香水を5つご紹介します。
大人気のキャンディシリーズから、プラダらしい個性を持ったフレグランスまで多彩なラインナップです。
プラダの人気レディース香水1:キャンディ オードパルファム
2011年8月に発売されて以来、プラダのレディースを代表するアイコニックな香水となったキャンディ オードパルファム。
グルマンノートという、お菓子に使われるような甘い香りが特徴的な香水です。
ともすると個性が際立ちすぎてしまうグルマンノートですが、プラダのキャンディはキャラメルのような甘さの中に、ほろ苦さとムスクのパウダリーさが香るのが特徴。
甘いだけではない、大人のセンシュアルな魅力を引き立てます。
上品なのにセクシーな香りは女性人気はもちろん、男性受けも抜群。女子会に、デートにと出番が多そうです。
プラダの人気レディース香水2:キャンディキス オードパルファム
キャンディキス オードパルファムは、大人気のプラダキャンディから派生したシリーズのひとつです。
キャンディらしい甘さとほろ苦さ、そしてパウダリーな爽やかさはそのままに、より柔らかく軽やかな雰囲気に仕上がっています。
オリジナルから濃厚なキャラメルやバニラの雰囲気を和らげ、逆にパウダリーなホワイトムスクの存在感を強めたフレグランス。
引き立てられたパウダリー感は石鹸を思わせるフレッシュさが魅力的。全体を包むバニラの甘い香りの中に、爽やかな透明感のある香りです。
上質なシルクのように、ふんわり肌を包み込むなめらかさが印象的。軽めの付け心地なので、普段グルマン系が苦手な方も挑戦しやすいでしょう。
デイリーなお出かけに、気負わず付けられる優しい香りです。
プラダの人気レディース香水3:キャンディナイト オードパルファム
こちらも大人気のプラダのキャンディシリーズのひとつ、キャンディナイト オードパルファム。
都会の夜、ネオンがキラキラ輝く街の風景にインスピレーションを受けて誕生した香りです。
独特のオリエンタルグルマンの香りは、女性らしい優美さとともに、どこか野性味も感じさせます。
ベースとなるのは温かみのあるパチョリ、ムスク、トンカビーンの香り。その中にビターオレンジとイリスが、程よい苦みのアクセントを加えます。
香りの奥行きの正体はココアアブソリュート。
「大人のビターチョコレートの香り」とも称される、深みのあるミステリアスな香りが、大人の魅力を引き立てます。
ピンク〜ネイビーのグラデーションで都会の夕暮れ時を表現したボトルのデザインも秀逸です。
プラダの人気レディース香水4:インフュージョン イリス オードパルファム
素材自体の持つ個性を最大限に引き出す香りとして知られる、プラダのインフュージョンシリーズ。
中でも爽やかでフレッシュなフローラルな香りが人気なのが、インフュージョン イリス オードパルファムです。
イリスのフレッシュで繊細な魅力を丁寧に紡ぎ出した、軽やかな付け心地です。
ネロリとマンダリンによるトップノートに、ベンゾインの清涼感あふれるベースノートを加えた、フローラル ウッディ ブーケの香り。
まるで洗いたてのリネンシーツのような爽やかさ、とも称されます。パウダリーで優しい女性らしさの感じられる癒しの香り。
主張の強い甘さはなく、ふわっと香るのでさまざまなシーンで付けやすいでしょう。
プラダの人気レディース香水5:フェム インテンス オードパルファム
フェム インテンス オードパルファムは、プラダの解釈する現代を生きる女性像を表現した、センシュアルな香りです。
フローラルの中にエキゾチックなオリエンタルの要素をミックスさせたフレグランスは、いわゆる「フロリエンタル系」と呼ばれます。
香りの中心に据えられているのはチュベローズ、イランイラン、パチュリの香り。香りはまずプルメリアからスタートし、ベチバー、バニラ、アイリスの順に巡ります。
女性用の香水として古くからの伝統を持つ「フローラル」をプラダ流に再解釈。
幾重にも重ねてブレンドすることで、プラダのイメージする、繊細で優美、また強くしなやかといった多面性を持った魅力的な女性像を表現しています。
PRADA(プラダ)のおすすめメンズ香水5選!
次にメンズにおすすめのプラダの香水を5点ご紹介します。
プラダのメンズラインを象徴するルナロッサシリーズ、またビジネスシーンや特別な機会に使いたい香りが勢ぞろいです。
プラダの人気メンズ香水1:ルナロッサ オードトワレ
プラダのルナロッサ オードトワレは、高貴さと石鹸のようなクリーンさが魅力のメンズ用フレグランスです。
伝統的な香料に、プラダの新しい解釈が加えられて誕生しました。
摘みたてのような新鮮なラベンダーの香りをベースに、爽やかなスペアミント、そして温かみのあるアンバーの香りをブレンド。
これより複雑で官能的な香りが作り出されています。香り方が柔らかいので、デイリーユースにはまさにうってつけ。
またプラダのルナロッサ オードトワレはメンズ用香水でありながら、さりげない甘さやまろやかさがあり女性ファンが多いのも特徴的。
パートナーとの共有にも向いています。
プラダの人気メンズ香水2:ルナロッサ カーボン オードトワレ
2017年に発売されたプラダのルナロッサ カーボン オードトワレは、ミステリアスで知的な雰囲気が漂う香りです。
水蒸気蒸留された植物と、ミネラル感あふれる香りがブレンドされ、漆黒の岩の強さや、爽やかな空気が表現されています。
ラベンダー、ベルガモットのグリーンシトラス、ウッディーなパチョリ、ドライアンバーなどの天然香料に加えて、効果的に合成香料を融合。
自然に根ざしながらも、工業的な技術革新の世界を想起させる現代的な香りです。
爽やかさの中に落ち着いた雰囲気があるので、とくに30代以上の大人の男性にふさわしい香りだといえるでしょう。
知性が感じられる香りなので、ビジネスシーンでの使用もおすすめです。
プラダの人気メンズ香水3:ルナロッサ スポーツ オードトワレ
気負わず使えるフレッシュで甘めの香りがお好みの方には、プラダのルナロッサ スポーツ オードトワレがおすすめです。
2015年に発売されたルナロッサ スポーツ オードトワレは、スパイシーオリエンタルの香りが特徴。
爽やかなマンダリンとベルガモットに、パチュリ、ベチバー、アンバーがスパイスとしてブレンドされています。
アロマティックスウィートな香調は、遊び心たっぷり。
スーツやジャケットスタイルにもマッチするので大人の男性はもちろん、爽やかな甘さがあるので女性が付けてもしっくりなじみます。
ユニセックスで楽しめる香りです。
プラダの人気メンズ香水4:アンバー プールオム オードパルファム
プラダ初のメンズフレグランスとして2006年に発売されたアンバー プールオム オードパルファム。
ナチュラルでありながら魅惑的で、深い余韻を楽しめる香りです。
芳醇なアンバーの香りと、クラシカルなフゼアの香りが出会い、まるで石鹸のようなクリーンな雰囲気とともに、ほのかな甘さが特徴的。
独特のアロマティックスウィートな香調は、爽やかなマンダリン、ベルガモットにパチュリ、ベチバー、アンバーなどが絶妙なバランスで織りなしています。
大人の遊び心を感じられるアンバー プールオム オードパルファム。
香りが強すぎないので、プライベートでの使用のほか、ビジネスシーンでの使用にも向いています。
プラダの人気メンズ香水5:オム インテンス オードパルファム
プラダ オム インテンスは、多面性を持った男性のアイデンティティを表現した香りです。
アンバー、パチュリ、アイリス、トンカビーンズを中心に据え、プラダらしい品格と誇りをまとったマスキュリンな香りが特徴的。
さまざまな香料をブレンドすることで、それぞれのノートが幾度も顔をのぞかせます。
まずアンバーとパチョリのノートが優美なイリスの香りと融合し、トンカビーンズが上品な甘さをプラスします。
高貴で重厚感のある香りは、まさにプラダのメンズラインを象徴するもの。
華やかなパーティーや特別な記念日など、とっておきの機会に身にまといたい香りです。
PRADA(プラダ)の香水が買える店舗は?値段はいくら?
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プラダの香水は、さまざまな場所で手に入れることができます。
まずはプラダの直営店や公式サイト。また百貨店や香水専門店、空港の免税店のほか、一部の大型家電量販店などでも取り扱いがあります。
このほか各種ECサイトでも取り扱いがありますが、公式サイト以外から買う場合には、必ず信頼できるショップから買うようにしましょう。
価格は香水の濃度によって、オードパルファムとオードトワレで多少の差があります。
オードパルファムの方が濃度が濃く、香りの持続性も高いため価格もやや高額です。
たとえばレディースラインのプラダ フェム ロー オードトワレは100mlで22,000円ですが、オードパルファムになるとインフュージョンシリーズは24,750円、オルファクトリーシリーズになると44,000円となっています。
少量から試してみたい方には30〜50mlであれば、おおむね1万円台前半〜後半までの価格帯です。
初めての香りに挑戦するときや、プレゼントにも最適。お気に入りの香りを見つけたら100〜150mlを購入するとよいでしょう。
PRADA(プラダ)の香水の口コミはどう?
大人気のプラダの香水ですが、実際に使用してみての香りの雰囲気や使い心地はどのようなものでしょうか。
以下では、プラダの香水に関する口コミをご紹介します。
とてもかわいいサイズ感の プラダ キャンディをゲット❤︎
焦がしキャラメルのような甘い香り→パウダリー・ムスクのようなすっきり大人っぽい香り→バニラのような香りに変化していきます❕
秋冬向けな香りな気がしますが、思ってたより甘すぎず使いやすい????????#コスメ購入品 pic.twitter.com/U7UlctuuKs— ぷ り ん (@pink97sky) April 9, 2023
プラダのレディース香水の中で、世代を超えた圧倒的な人気を誇るキャンディ。
一般的には個性の強いグルマン系でありながら付けやすく、甘さとパウダリーさのバランスが絶妙です。
上品な女性らしさも、セクシーさも演出できる唯一無二の香り。プラダの香水デビューをキャンディで飾る方が多いのも納得です。
また私の嗅覚好みの香水を発見…
と言っても、大好きなプラダのインフュージョンシリーズ ローズ!めっちゃ良い匂い…
やっぱりインフュージョンシリーズは良い…
左端のナルシソはどうも合わないのでそろそろお別れしたいけど瓶が可愛いから飾ってる☺️ pic.twitter.com/CqJaiyLpTs— 水村 (@mizumurhythm) July 11, 2023
2007年に発表されて以来、ナチュラル派から絶大な支持を得ている、プラダのインフュージョンシリーズ。
「浸透」や「蒸留」という意味を持つインフュージョンですが、その名の通り、素材のよさを最大限に引き出した繊細でピュアな香りが人気の秘密です。
ユニセックスでの展開も、クセのないまっすぐな香りを象徴しているといえるでしょう。
イリス、ミモザ、バニラ、ベチバーと種類も豊富なのでシリーズで集めたくなってしまいます。
柑橘系の香水がモテすぎる件。
・PRADA ルナロッサ カーボンEDT
・DIPTYQUE オードトワレオーデサンス
・DIOR ソヴァージュ
・VERSACE オーフレーシュ EDT
・Creed アバントゥス柑橘系って心地よいし爽やかになるし、まず間違いないアイテム。匂いに迷ったら脳死でこれつけよ。 pic.twitter.com/6KdVzOiyVo
— ひじり|メンズ美容の魔術師 (@hijiri_beauty) July 25, 2023
メンズの「モテ香水」として筆頭に挙げられている、ルナロッサ カーボン オードトワレ。
爽やかなラベンダー、ベルガモットの香りはシーンを問わず付けやすく、好感度の高い香りです。
長年の愛用者が多い香りとしても有名なので、普段あまり香水を付けない男性へのプレゼントとしても最適でしょう。
PRADA(プラダ)の香水についてのまとめ
まとめ
- 洗練と上質さをまとえるPRADA(プラダ)の香水
- PRADA(プラダ)の香水を選ぶ際は、「香り」「種類」「容量」から絞り込んでいくのがおすすめ
- 長年の愛用者も多いPRADA(プラダ)の香水はプレゼントにも最適なアイテム
プラダのレディースとメンズの香水について、ご紹介してきました。
素材のよさを最大限に引き出したものから、独自の個性を持ったものまで多彩なラインナップがあるプラダのフレグランス。
しかし、そのすべてに共通するのはプラダらしい上質さをまとえる点といえそうです。
サイズも豊富なので、まずは小さなサイズから、さまざまな魅力を持ったプラダの香水を試してみるのもおすすめです。
不要になったブランド品を売って、PRADA(プラダ)の香水を購入したい方は、下取りにも対応してくれるギャラリーレアに相談してみましょう。
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