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【ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)を徹底解説】刻印の意味や見方、番号がない場合の理由をご紹介

【ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)を徹底解説】刻印の意味や見方、番号がない場合の理由をご紹介

今回はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の製造番号(シリアル)について解説していきたいと思います。

「ルイ・ヴィトンの製造番号って何の番号なの?」「シリアルナンバーの見かたがわからない」そんな疑問を解消します。

さらに、製造番号(シリアル)がない場合の理由についてもご紹介しますので、ご一読いただけましたら幸いです。

この記事を監修した鑑定士
米津 圭敏
LA部 部長米津 圭敏

ブランド買取販売店「ギャラリーレア」でLA部部長として勤務。業界屈指の激戦区である大阪エリアにおいて10年以上のブランド買取経験を持つ。
日本流通自主管理協会(AACD)の認定査定士として、ブランドに対する確かな知識とお客様に寄り添ったサービスを武器に第一線で活躍している。

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)ってどんなもの?

早速ですが、ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)についての解説です。

まずは「そもそも製造番号って何なの?」という点からお伝えしていきます。

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)とは?

  • 製造番号は、アルファベット2文字と4桁の数字の6文字
  • その製品が製造された国とアトリエ、製造時期が分かる

見方を知っておくと製造された国や時期が分かるので、ぜひ覚えていただければと思います。

製造番号といっても、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の場合はバッグごとに個別の番号があるわけではなく、製造された国と製造年および製造された週が記載されています。

シャネルのシリアルのような製品固有の番号ではありません。

シャネルのシリアルについてはこちら

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)と型番は別物

  • 型番はアルファベット1文字と5桁の数字の6文字
  • その製品のラインやアイテム名などを識別できる

型番は製造番号と似ていて『アルファベットと数字』で表されることから混同されやすいですが、別物です。

製造番号(シリアル)と違い製品本体のどこにも記されておらず、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の公式サイトを調べたり、買取専門店に問い合わせをするなどで確認ができます。

型番の例としては、モノグラム ジッピー・ウォレット フューシャは「M41895」、ダミエ ネヴァーフルMM ローズ・バレリーヌは「N41603」などがあります。

バッグや財布、小物、スカーフなどのアクセサリーの中で、モノグラムがあしらわれているものは「M」それ以外には「N」を多く用いられており、ブレスレットやネックレスといったジュエリー関連には「Q」が用いられるなど、上記以外の製品の型番もアルファベットが細かく割り振られています。

より吟味しやすくなりますので、何か探しているアイテムがあるときには型番を調べておくと便利です。

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)の意味を解説!

ルイ・ヴィトンが自社のアイテムに製造刻印を入れ始めたのは1980年代のこと。偽物対策の一環として始められたようです。

ちなみに打刻されているのは製造国と時期のみで、アイテムの型番は打刻されません。

ルイ・ヴィトンの製造番号から製造国を知るには?

フランス AA、AC、AH、AN、AR、AS、BA、BJ、BU、CT、DU、ET、FL、LW、MB、MI、MS、NO、RA、RI、SA、SL、SN、SP、SR、TH、TJ、VI、VX
アメリカ FC、FH、LA、OS、SD
スペイン CA、GI、LB、LM、LO
イタリア BC、BO、CE、FO、MA、RC、RE、TD
スイス D1、FA
ドイツ LP

上記が製造国を示すアルファベットの一覧です。上記に当てはまらないものもあります。

フランス A1、A2、A3(例外的に数字が組み合わさっている
スイス D1(例外的に数字が組み合わさっている
スペシャルオーダー AAS(先頭のAはスペシャルオーダーを示すもの
正規リペア DK(正規のリペアを施されたもの

ルイ・ヴィトンの製造番号から製造時期を知るには?(2007年以降)

2007年以降のシリアルナンバーの見かたについて
上は先ほどの画像と同じもので、2007年以降の数字の見かたです。4ケタの数字「2126」が並んでいます。

このうち左から1番目と3番目の数字が週を表していて、左から2番目と4番目が西暦の下二桁を表しています。数字は「2126」なので、2016年の第22週となります。

つまりこの製造番号(シリアル)が示すところは、2016年の第22週にスペインでつくられたもの、となります。

ルイ・ヴィトンの製造番号2006年以前の見方は?

2007年以降 数字の1+3ケタが週、2+4ケタが年
1990年~2006年 数字の1+3ケタが月、2+4ケタが年
1989年 先頭の1+2ケタが年、2+4ケタが月(アルファベットが先頭に統一される
1985年~1988年 3ケタと4ケタの総数が混在。
1+2ケタが年、3ケタおよび3+4ケタが月。
また、アルファベットが先頭や最後にあり、統一性がない
1980年~1984年 総桁数は3ケタ。1+2ケタが年、3ケタが月

製造番号(シリアル)の法則は数回の変更を経て今に至ります。

現行の法則を含めたすべての製造番号(シリアル)の見方は上記の表のとおりです。

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)はどこにある?

製造番号はバッグや財布の内部に打刻されていて、外からは見えません。大体が内部のわかりづらい場所にあります

製造番号はバッグや財布の内部に打刻されていて、外からは見えません。大体が内部のわかりづらい場所にあります。

例えばバッグの内ポケットの端部分に製造番号(シリアル)タグが付いていたり。

ファスナーエンド付近のDリングの裏側に刻印されていたり。
ファスナーエンド付近のDリングの裏側に刻印されていたり。

例えばバッグの内ポケットの端部分にシリアルタグが付いていたり。
お財布の場合は内ポケットを頑張って広げないと確認できない物が多くあります。シリアルナンバーはバッグや財布など革製品だけではなく、金属でできたアイテムにも刻印されています。

例えばキーホルダーやアクセサリーにも製造番号(シリアル)があります。

金具のフックなどを見ると番号が確認できるので、正規店以外でのご購入や買取店でのご売却の前にチェックしてみてくださいね。

合わせてエルメスの刻印についてもチェック!

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)が刻印されていない製品について

ここまでシリアルナンバーについて解説してきましたが、ルイ・ヴィトンの製品の中にはシリアルナンバーの刻印が入っていないものもあります。

「まさか偽物?」と不安に思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

ルイ・ヴィトンのアイテムには製造番号の刻印がないものもある?

  • バッグや財布以外の、キーホルダーやキーリングにもシリアルナンバーは打刻されているが、その刻印部分が擦れて見えなくなった
  • 正規店での修理で内側の革やキャンバス、布を全て張り替えられると、DK(修理)の刻印はされるがもとの刻印はされない
  • 滅多にないが、職人さんが刻印を忘れたなどにより最初からないケースも存在する

稀ではありますが、古い製品の中には以下のような理由で製造刻印がない場合があります。特殊な例とはいえ、「シリアルナンバーがない=必ず偽物」というわけではありません

ルイ・ヴィトンの製造番号は2021年以降刻印されなくなる?

【ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)を徹底解説】刻印の意味や見方、番号がない場合の理由をご紹介

2021年以降に販売されている製品にはシリアルナンバーが無い場合もあります。

フランスの工場の一部では、2020年から製造番号を入れずにRFIDと呼ばれるICチップによる商品管理を始めているのだそうです。

今後はその他の国もRFIDを主体とした商品管理体制へと変わっていくことが予想されますので、シリアルナンバーを刻印された新製品は徐々になくなっていくことでしょう。

ますます、シリアルナンバーの有無は偽物か否かを判断する基準になり得なくなりますね。

ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアル)の見方を解説まとめ

まとめ

  • 製造番号(シリアル)と型番は、まったく別の番号
  • 製造番号(シリアル)で製造国、製造時期がわかる
  • 製造番号(シリアル)がなくても偽物とは限らない

ということで、ルイ・ヴィトン製品の製造番号の見かたについてご紹介しました。

シリアルナンバーの見方がわかることで、いつ頃作られたものかもわかりますし、もしかしたら不正品に騙されずに済むこともあるかもしれません。

ぜひ今回の知識をお役立てください。

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