航空機用のコックピットクロックやストップウォッチをプロダクトの中心としていた過去を持つブライトリング。
1952年に航空時計の永遠のアイコンとなるRef.806、「ナビタイマー」の登場をきっかけとして、「航空時計の雄」として世界中の男性を魅了するウォッチメゾンの道を歩み始めました。
今回は、そんなブライトリングが誇るパイロットウォッチの中から、5つのアイテムをご紹介します。
「クロノマット44」（A011B67PA）
ブライトリングが提案するパイロットウォッチの現在形で、現代を代表する機械式クロノグラフの1つとしてふさわしい完成度といえるクロノマット44。
ソリッドスチールから作られるケースとブレスレットはポリッシュ仕上げされており、美しい輝きと重量感を持っています。
ねじ込み式のリューズやプッシュボタンの採用によって500m防水を実現し、逆回転防止ベゼルと共にダイバーズウォッチとしても使用可能な程の高いスペックを持ちあわせています。
そのエンジンは、いわずと知れたブライトリング初の完全自社設計機械式クロノグラフ・ムーブメント、キャリバー・ブライトリング01。
COSC認定クロノメーターとしての精度はもちろん、コラムホイール、垂直クラッチ式クロノグラフ機構はさらなる改善が行われており、安定した動作が魅力です。
「ナビタイマー46 ブラックスチール」（MB0128）
回転計算尺を搭載した精密感あふれるルックスは、それだけで世界中の時計ファンの心をつかむに十分な魅力を持ち得ています。
このナビタイマー46 ブラックスチールは、強靱な炭素特殊加工によって黒く染め抜いたスチールケースとブラックダイヤル、さらにはブランドロゴ、インデックスや長短針のフレームに至るまでブラックで統一。
赤の差し色と共に、ナビタイマーの無数といえるバリエーションの中でも精悍なルックスを手に入れました。
46㎜径の大型ケースにブラックのラバーベルトがフィットされたその姿はこれまでになく、見慣れたはずのナビタイマーに新たな魅力を加えました。
ハイスペックな自社製ムーブメント、キャリバー・ブライトリング01がトランスパレントの裏ぶたから鑑賞可能な点も大きな魅力です。
「ギャラクティック ユニタイム スリーク ティー」（WB3510U0/A777）
ユニタイムは、航空便の目覚ましい発展が進む中、ブライトリング独自のタイムゾーンを表示する時計として誕生しました。
そんなユニタイムがギャラクティック・コレクションのバリエーションとして、マッシブでスポーティーなモデルとしてブライトリングのカタログに復活。
初の三針式自社製ムーブメント、キャリバー・ブライトリングB35を搭載し、簡単なリューズの操作のみで時間帯の変更が可能となりました。
世界地図が描かれたダイヤル上でいつでも世界旅行に出掛けられるような、夢のあるプロダクトといえるでしょう。
「トランスオーシャン クロノグラフ」（U411Q60OCA U41310）
往年のクロノグラフをほうふつ彷彿とさせる38㎜径ケースを採用したトランスオーシャン・クロノグラフ。
ダイヤル最外周に刻まれたタキメータースケールやシンメトリーなレイアウト、あえて旧ロゴを用いたクラシックスタイル。
ピンクゴールドのベゼルと針、ブラウンのインダイヤルは都会的なエレガンスも感じさせます。
性能面では、防水ケースと自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載。
日常使いに十分な基本性能を備えています。
「モンブリラン ダトラ」（A21330）
ブライトリングが初めて円形回転計算尺を腕時計に搭載したのは、1940年代のことだったといわれています。
その初めて円形回転計算尺を搭載したのが他ならぬ初代クロノマットRef.769。
そんな歴史的タイムピースである初代クロノマットの遺伝子を色濃く受け継ぐモデルが現代のモンブリランです。
今回ご紹介するのは特に複雑なトリプルカレンダーを持つダトラ。
12時位置の小窓で曜日と月、ポインターデイト、9時位置にスモールセコンドと同軸に24時間針まで搭載しています。
ナビタイマーに似た面持ちですが全くの別物で、よりクラシックな印象を受けるモデルです。
これだけ多くの構成要素が折り重なっているにもかかわらず、しっかりと視認性を確保している点はさすがと言わざるを得ないでしょう。
おわりに
プロのパイロットたちが使用するほど、機能面・耐久性に優れたブライトリングの腕時計。
その姿は当時と変わらぬ個性を発揮し続け、今もなお多様化する時計市場で大きな存在感を示しています。
そのぶれることのない姿勢が貫かれたプロダクトからは、時代が移り変わっても揺らぐことのない信念が感じられます。
