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仕事や遊びといったオンオフを問わず、毎日お気に入りの時計を使っているという人はけっこう多くいらっしゃるのではないでしょうか。
腕時計は手首に直接つけるものなので、汚れやすいアイテム。 とくに夏場は汗をたくさんかきますし、冬や梅雨の時期は、雨に濡れることもしばしばあります。 気がつけばものすごく汚れていたなんてことも。
黒ずみなどの汚れや、汗などの水気を放置するとサビや悪臭の原因にもなります。 クロスや爪楊枝、綿棒などを使えばご自宅でも時計のケアが行えますので、こまめにお手入れをしましょう。
ブレスレットタイプのベルトは、駒やバネ棒、バックル、フラッシュフィットといったパーツの集合体です。
各パーツには小さな隙間があり、汚れがたまりやすくなっています。 金属ブレスのベルトに皮脂や水分が残っていると、たとえステンレス製であっても、サビの原因になります。
1.まずはクロスでブレス全体を乾拭きしてください。
隙間でなくとも、意外と汚れが付着していることもありますので、入念に拭きましょう。
ちなみにタオルや布巾(ふきん)などはNGです。
繊維がリューズなどの細かいパーツに引っかかり、曲げてしまう恐れがあるからです。 時計に付属しているクロスやマイクロファイバークロス、セーム革などでベルトを拭き上げてください。
2.次は細かいすき間のケア。
まずは毛先の柔らかい歯ブラシを使って、隙間の汚れを掻きだすように掃除しましょう。
歯ブラシで取れない固着してしまった汚れは爪楊枝を使ってこそぎ取ってください。 爪楊枝が太くて入らない場合は、カッターナイフで先端を細く加工して使いましょう。
3.ひととおり掃除を終えたら、少し濡らしたクロスでもう一度全体を拭き上げましょう。
ティッシュを使うとちぎれた繊維が隙間に入り込んでしまうかもしれませんので、クロスなどを使ってください。
拭き上げたあとはブレスを乾かしましょう。
ブレスに水気を残しては本末転倒ですので、最後はしっかりと乾かしてください。 以上の工程でも、ブレスタイプのベルトはかなりキレイになります。
革製のベルトは湿気や汚れを中に溜め込みやすい性質を持っています。
とくに水気は大敵で、濡らしてしまうと水分はベルトの奥へ奥へと染み込んでしまいます。 雑菌を含んだ湿気はカビや悪臭の原因となってしまいます。
以上の理由から革ベルトの水拭きは絶対にNGです。
1.革ベルトの時計を使ったあとは必ず、表面の皮脂汚れや湿気などを除去しましょう。
クロスを革ベルトの表面と裏面に優しく押し当てて、水分を吸い取るようにしてください。
クロスを強く動かして、こするように拭くのはベルトを痛める原因になります。
できるだけ避けましょう。
2.ベルトの穴は爪楊枝や綿棒で汚れを掻きだし、ステッチは柔らかいブラシでやさしくケアしてください。
3.尾錠やバックル、バネ棒などの金属パーツは、可能であればベルトから取り外してください。
爪楊枝や綿棒を駆使して、普段見えない部分までしっかり汚れを落としてください。
4.ひととおり掃除を終えたら、ベルト表面には保革クリーム、裏面には革用の消臭スプレーを使いましょう。
ともに安価で手に入ります。
(保革クリームや除菌・消臭スプレーは、必ず革に合ったものを使ってください)
5.最後は乾燥です。
自宅の中でも風通しが良く、日陰になっている場所を選んで1日以上しっかり乾かしましょう。
ちなみに過剰な乾燥は皮を痛めますので、ドライヤーはNGです!
革ベルトは金属のベルトと違って、永年使えるものではありません。 日々のダメージを思うと、長くても2シーズンで買い替える、という人も多くいらっしゃいます。
しかしながら、少しでも長く愛用したいと考えるのは道理だと思います。 以下に挙げるポイントを守って、革ベルトの寿命を延ばしましょう。
1.できればスペアの革ベルトを用意して、定期的に付け替えましょう。
たとえば革靴と同じように考えてください。 毎日同じ革靴を履いていると、すぐにボロボロになってしまいますよね。 革ベルトにも同じことが言えます。
スペアの革ベルトを用意して2週間に一度取り換えるようにすれば、片方の革ベルトに休息を与えられます。 交換の際にはベルトのケアを忘れずに行いましょう。
2.汗や雨など水分を吸ってしまったらクロスで吸い取り、風通しの良い日陰で1~2日乾かしてください。
革はその性質上、水分を内側に溜めてしまいます。 吸ってしまった水分は革の劣化や悪臭の原因になりますから、できるだけ水分を放出させるためにも1~2日のインターバルを与えてください。
スポーツウォッチにラバーベルトをつけるというはたくさんいらっしゃいますよね。
ブレスタイプよりも軽く、革ベルトよりも気軽に扱える点が人気で、最近では一年を通してラバーベルトを使っている人もお見受けします。
ラバーベルトのお手入れは大変ではないものの、少しの注意点がありますのでご参考いただければと思います。
ラバーベルトは意外にもキズに弱いため、歯ブラシ・綿棒・爪楊枝の使用はNGです。 ベルトによってはライン状に溝を切っているものもあり、爪楊枝を使いたくなってしまうかもしれませんが、我慢しましょう。
1.タオルでラバーベルトを拭き上げていきます。
5倍から~10倍に薄めた中性洗剤をタオルに少量つけて、ラバーベルトの汚れた箇所を丁寧に拭いてください。
汚れが落ちたらベルトを水洗いして洗剤を落としましょう。
2.尾錠やバックル、バネ棒などの金属パーツは、可能であればベルトから取り外してください。
爪楊枝や綿棒を駆使して、普段見えない部分までしっかり汚れを落としてください。
3.最後にドライヤーで乾燥させれば完了です。
ドライヤーは近づけすぎないように10cm程度離して使ってください。
ラバーベルトの弾力が弱くなってきたり、クラック(ひび割れ)を発見したら早めに買い替えてください。 不意にベルトが千切れてしまって、時計を落としてしまったら目も当てられません。
次は時計のケースをお掃除していきましょう。 (ケースといっても収納ケースのことではありませんよ。念のため)
時計のケースは、外装、ベゼル、ガラス(風防)、リューズ、裏ブタといったパーツが組み合わさっています。 必然的に汚れがたまりやすい構造になっていますので、しっかりとキレイにしてください。
1.最初はクロスを使って全体を乾拭きしていきましょう。
拭けるところは全部拭いていきます。
全体を拭き上げたら細部の掃除に移りましょう。
2.裏面の汚れを取り除きます。
裏ブタの縁(ふち)と外装とに段差がある時計の場合、よく皮脂汚れがこびりついています。
同様に、ビス穴やラグ部分の段差にも汚れがたまります。
爪楊枝や綿棒をつかって汚れを取りましょう。
仕上げに毛先の柔らかい歯ブラシで細かい汚れを払ってください。
3.表面の汚れを取り除いていきます。
表面のベゼルやガラスにある段差(時計によっては溝)や、ベルトを固定するラグあたりに汚れが詰まります。
爪楊枝が太くて奥まで届かないようでしたら、先端をカッターナイフで細く加工して、しっかり汚れを掻きだしてください。
こちらも毛先の柔らかい歯ブラシで仕上げを。
4.リューズ周辺の汚れを取り除きます
リューズは指で回すために溝を切っているものがほとんど。
溝に手垢がびっしり、なんていうこともあります。
爪楊枝と柔らかい歯ブラシを使って汚れを払ってください。
また、リューズを緩めて、根元の隠れた汚れもしっかり掻きだしましょう。
爪楊枝や歯ブラシで念入りに掃除してください。
この他にも気になる箇所があればキレイに汚れを取っていき、最後にもう一度クロスで全体的に拭き上げましょう。
先にも書いていますが、タオルや布巾(ふきん)などはNGです。 繊維がリューズなどの突起に引っかかってしまうと破損させてしまう恐れがありますので。 かならず、時計用のクロス、マイクロファイバークロス、セーム革を使ってください。
防水性能のある時計の場合リューズ周辺の汚れを放っておくと危険です。 しっかり閉められなくなって内部に水の侵入を許してしまう可能性もあります。 お掃除の際には必ずチェックしましょう。
ダイバーズウォッチを着けて海やプールで遊んだ日は、必ずその日のうちに掃除をしましょう。 とくに海の場合、そのまま放置すると雑菌が繁殖して悪臭の原因にもなります。 ぬるま湯に1~2分浸けて汚れや塩分を取り除いていきましょう。
ダイバーズウォッチに革ベルトというファッションの方で、時計にうっかり海水がついてしまったという場合は、ぬるま湯に浸ける前にかならず革ベルトを外してください。
「頑固な黒ずみだな」と思いながらゴシゴシガリガリやっても汚れが取れず、つい力が入りすぎてケースにキズがついてしまった・・・
という、うっかりミスには気を付けてください。 汚れと思っていたのがサビだった場合にこういったミスが起こりえます。
ほかと同じ掃除方法で汚れが取れない場合など、何か違和感を覚えたときは無理をせず専門の業者に依頼しましょう。
以上、自分でできる時計のケア方法と注意点について触れてきましたが、最後にもう一つ。
時計のオーバーホールについて。
機械式や手巻きの時計を購入した人は、「数年に一度オーバーホールに出さないといけない」という知識が備わっていると思います。
しかしながら、面倒くさい、余計な出費がかかるというイメージが強いせいか、ついついオーバーホールを見送ってしまうという方もいらっしゃいます。
オーバーホールは車の定期点検と同じです。 オイルの劣化やパーツの摩耗はないか、防水パッキンは傷んでいないか。 数年に一度オーバーホールを行うことで、時計の故障を未然に防ぐことができます。
時計は大事な相棒ですから、定期的にオーバーホールしてあげましょう。